昨日もまた、突然のハプニングが起きた。
実は先週は、クアラルンプール近郊で大規模な断水があり、
我が家もその影響を受けた。
毎日、水の確保にかなりの労力を要したのだが、
幸い我が家は地上階なので、水を運ぶのにもまだ楽であった。
家が地上階なことを、しみじみと感謝した1週間だった。
1週間の断水の後、やっと通常に戻ったのだが、
キッチンと浴室は水が出るようになったものの、
なぜか洗濯場の水だけが出ないままになっていた。
そんな不思議な事が起きるのもまた、マレーシアならではである。
土曜日は休みだったので、次男と一緒に洗濯場の蛇口を調べていたのだが、
あろうことか突然、壁に取り付けてある蛇口が、
根元からボロっと取れてしまったのだ!
当然そこからは水が思いっきり噴き出してきた。
キッチンの外にあるタイル張りの洗濯場なので、
家の中が水浸しになることは無いものの、かなりの水の量に
次男と二人、大騒ぎしてしまった。
海外生活21年目。もはや大抵のことには動じない私だが、
さすがに蛇口が根元から取れたのは始めてだ。
結局、コンドミニアムの管理人に電話をして、
元栓を教えてもらって、まずは家中の水を止め、
それから業者を呼んで一件落着となった。
一瞬どうなることかと思ったが、新しい蛇口を取り付けて一件落着。
家の全ての水供給も元に戻り、
ついでに流れが悪くなっていたキッチンの排水管の掃除もしてもらい、
まあまあ良いところに落ち着いたと思っている。
そんなハプニングがあった土曜日だったが、
ふと思ったことがある。
ここ1週間ほど、過去の色々な感情を書き出すノートワークをしている。
書くという作業は、未整理の物事を形にし、客観視することができる。
一度書き出すと、驚くほど次々と色々なことが出てくるものだ。
勢い良く噴き出していた水を思い出し、「水に流す」という言葉がふと思い浮かんだ。
それと同時に配水管の掃除をしたことから、「詰まりを取る」という言葉も。
多分、今(おそらく先月から)
立ち止まり、過去を振り返り洗い出しをする。
それから今の自分の状態をしっかり把握して調整すること。
それが必要だったのだろう。
今までの人生で蓄積した詰まりを取り、水に流すこと。
前へ前へと進むことを焦るより、
そのままにしてはいけないことに、しっかりと片をつけて卒業する。
そんな時間も必要なのだ。
どんな時間も、私の人生の愛しい一部なのだから。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
0 件のコメント:
コメントを投稿