鍛え上げられた肉体は、それだけで芸術品と呼べるほど美しいと思う。
私は、カナダのサーカス、Cirque du Soleilが大好きなのだが、
彼らの公演を見るといつも、人間の肉体の美しさにうっとりとしてしまう。
アスリートもダンサーも、それぞれの目的のために身体を鍛え上げ、
徹底的にコントロールしている。
だからこそ、競技や演目で最高のパフォーマンスが出来るのだし、
そこで放たれるエネルギーは圧倒的である。
アスリートやダンサーは、あまりにも別世界のお話で、
自分のような一般人とは世界が違う、と思われるかもしれない。
しかし、私も含め、一般の方々こそ、肉体美を追及していただきたいと思う。
たまたま今日見かけた若い女性は、20代前半であろうか。
可愛らしい容姿に、スタイルもよく、メイクも上手かった。
だが、だらしなく膝を開き、腹筋が完全に抜けた状態で座っており、
しかも顎が上がって、極め付けに口が常に半開きであった。
これではどんなに若くても、スタイルが良くても、全く美しいとは言えず、
オーラはオーラでも、あまり良からぬオーラが放たれそうである。
残念ながら、肉体美以前の問題だと言わざるを得ない。
私が考える肉体美とは、単に若くピチピチした身体のことを指すのでは無く、
スリーサイズがパーフェクトであることでもない。
自然で、健康であること。
太い、細いではなく、バランスが取れていること。
適度に筋肉が付いていること。
自分の身体を自分で支える軸があること。
プラス、己の肉体をコントロールできる精神力と自信。
これが、私が考える肉体美の要素である。
そして、これらの要素を鍛えていけるのがハイヒールだ。
私は、ハイヒールレッスンを始めてから、自分の身体を意識することが多くなった。
以前は自分の身体が嫌で仕方がなかったのだが、
ハイヒールレッスンを重ねるうちに、
少しずつ自分の身体もマインドも変わってきており、
最近では、悪くないと思える程になった。
人間、誰一人として同じ肉体の持ち主はいない。
ほっそりとした方もいれば、ぽっちゃりした方もいる。
だが、きちんと身体を整え、「私は美しい」というマインドが確立されている方は、
その人ならではのオーラを放っている。
最近は、人間はエネルギーの塊であり、
肉体はエネルギーの乗り物だと感じることが多い。
単に太い細いではなく、自分のエネルギーと、
エネルギーの乗り物である肉体の両方を鍛えるのが大事だと実感している。
肉体美も、オーラも、特殊な人だけのものではない。
誰もが手に入れることが出来るものである。
ただし、簡単お手軽に、という訳にはいかないことを申し添えておく。
本物を手に入れようと思ったら、手をかけ時間をかけて磨き上げるしか、
方法はないのである。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
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