新しい口紅が欲しい。
ふと思い立って、仕事帰りに百貨店の化粧品売り場に寄ってみた。
しっくり来るものがあれば購入する気で行ったのだが。
残念ながら、成果はゼロであった。
好きな化粧品ブランドでいくつか試してみたが、
製品云々以前に、接客で残念な思いをしたので、
気分が削がれてしまったのだ。
少し前に「爆買い」という言葉があったが、
クアラルンプールでも、中国人観光客による爆買いの嵐は吹き荒れている。
その前は購入単価が高いのは中東系の観光客だったが、
今は何と言っても中国人観光客が圧倒的に多い。
これは、クアラルンプールだけではなく、
世界の観光地で同じ現象が起きているので、
今さら中国人観光客がどうの、と言う気は無い。
しかし、ごっそりと攫うような買い物に対応するために、
店側の接客水準が、急激に下がってしまった。
もともと接客の水準が高いとは言いがたいのだが、
とにかく客を捌かなくてはならないので、
明らかにパートと分かる店員を増やしている。
商品についての知識も乏しく、
タッチアップをしてくれたのはいいが、あまりにも雑なので、
途中で\「自分でやりますから、もう結構です。」と言ってしまったほどだ。
口紅の色自体は良かったのだが、
ザワザワした雰囲気に、何となく気分が下がってしまって、
購入はしなかった。
つくづく、結局は「人」だなと思う。
どんなに商品が良くても、売る人が顧客に満足を与えられなければ、
決して購入には至らない。
人間力=販売力
数字だけを追うビジネスは、決してしてはならない。
そう強く感じた出来事だった。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
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