2018年8月23日木曜日

Hari Raya Korban

今日マレーシアはHari Raya Haji(ハリラヤ ハジ)の祝日であった。
Haji(ハジ)とはメッカ巡礼のこと。

イスラム教徒は、一生に一回はメッカに巡礼することとされているが
大巡礼を行える月は決められており、今日がその月の最終日であった。
祝日と言っても、我が家は特に何もせず
義姉の家に料理を持っていって、一緒にハリラヤランチをした。



Hari Raya Hajiは別名Hari Raya Korban (ハリラヤ コルバン)とも言うが
Korban(コルバン)とは「犠牲」の意味である。

メッカ大巡礼の最終日に、イスラム教の故事に倣って
神に捧げる牛や羊を屠るのだが
メッカだけでなく、世界中でこの日、犠牲の牛や羊が屠られる。




マレーシアも例に漏れず、今日はマレーシア中のモスクなどで
犠牲の動物を屠る行事が行われた。
街中で動物が屠られるとは、日本人にはショックかもしれないが
こちらでは神聖な行事の一つなのだ。

犠牲の動物は、牛が一番高価であり、次に羊、山羊と続く。
よくあるパターンなのが、親戚や仲間でお金を出し合って
牛などを買い、コルバンを行う業者に屠ってもらう方法だ。
屠られた動物はその場で解体され
肉はコルバンを出資したオーナーに引き渡される。



私も数年前、義姉がコルバンを行ったので
肉のおすそ分けをいただいた事がある。

義姉の家に行くと、大きなタライ一杯の肉があり
それを兄弟全員で分けたのだが
「どの部分が欲しい?」と聞かれても
私に分かるはずが無く(笑)
義姉に渡された肉を、そのまま持ち帰った。

一体どの部分を貰ったのか、皆目検討が付かず
仕方が無いので、全部カレーにして戴いた。




コルバンの肉は、貧しい人々に与えられるので
モスクやコルバンの行われる場所に行けば
母子家庭や低所得層の人々に
無料で肉が配布される。

特に何か書類をチェックする訳ではないので
低所得層のフリをすれば、無料で肉を手に入れられるのだが
さすがにそんな不届きな行いを行う人はいないようである。



今日は、イスラム教の国ならではの行事を
ご紹介したが、明日は私が見たコルバンの様子を
綴ってみたいと思う。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana














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