ハイヒールは不安定で危ない。
これがハイヒールに対してよく言われる
世間一般の評価のひとつである。
確かに、ヒールが高ければ高いほど
そしてヒールが細いほど、難易度は高く
バランスが取り難いと言える。
ただし、不安定=危ない ではない。
正しい歩き方を知り、筋肉をしっかりと使って歩けば
決して危なくはないのだ。
むしろ、ハイヒールを履くことで
身体の使い方の癖、弱いところを知ることが出来る。
ヒールが細いからこそ、繊細に身体の感覚を研ぎ澄ませ
脳と身体をフル回転させて歩くようになるのだ。
クライアントとのレッスンの後
その方の身体の癖について お話していたところ
クライアントがこう仰った。
「筋トレのトレーナーさんにも、Nanaさんと同じこと言われてます。」
この方は身体の右側が全体的に弱く、腹筋が落ちやすい。
そのため左側が前に出やすくなっている。
私はレッスンで見たままをお話したのだが
ジムのトレーナーさんも全く同じことを仰っていたとのこと。
トレーナーという分野で、身体を見るプロフェッショナルと
意見を同じくしたという事実に
今更ながら、ハイヒールの威力をまざまざと感じた。
常々、ハイヒールで正しく歩くとはスポーツであり
ハイヒールはジムのトレーニングマシンと同じと申し上げているが
それが証明されたということだ。
実際、ハイヒールを履くと、本当に隠し事が出来ず
身体の弱いところや癖が全て、露になる。
私達ハイヒールコーチは、その癖を見抜く術を叩き込まれているので
瞬時に癖を見つけ、直ちに修正に入ることが出来る。
Asami-Parisのメソッドの素晴らしいところは
理論で説明が出来ること。
私はクライアントにも、必要に応じて理論をお話する。
理論=脳 プラス 体感覚=感性
この二つを理解できると、クライアントは本当に進みが速くなり
どんどん変わっていかれる。
前述のクライアントは、後ろから拝見した時に
ウエストラインが初回とは全く変わっていらした。
はっきりとしたくびれが出来ており、
これから先、もっとボディラインが変わることが予想できる。
ハイヒールは嘘をつかない。
いい加減に履けば、身体を痛め
正しく履けば、その方に弱点を教え、身体を美しく変えもする。
クライアントの努力が、正しく実を結んできていることに
心から喜びを感じ、
改めてこれからも私の全てを
目の前の一人の女性に捧げて行くことを誓った。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
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