2018年5月17日木曜日

マレーシアに住むことになったきっかけ 2

マレーシアの事を全く知らなかった私が
この国に出会ったのは1992年。


きっかけは、横浜で開催された「WOMAD92」という
ワールドミュージックのイベントだった。
日本、東南アジア、パキスタン、アフリカ、アイルランドなど
世界各国のミュージシャンが出演したイベントで
その中にマレーシアの歌手、ザイナル・アビディン(Zainal Abidin)がいた。


マレーシアの歌手は全くノーマークで
当然彼の音楽も知らなかったが、ステージを見て度胆を抜かれた。


ロック、ポップス、フュージョンと色々な要素が融合され
そこにマレーシアの伝統楽器が絡み、しかもダンサブルで、ノリが良い。
一言でこれ、とカテゴライズ出来ない音楽だった。
エスニック色が強い出演者の中で
ザイナルのサウンドは異色を放っていた。


マレーシアにこんなミュージシャンがいるのか。
あの日の出演者の中で、群を抜いて観客の人気を攫ったのは
ザイナルだったし、私も目から鱗が落ちる思いがした。


後に知ったのだが、当時のザイナルは、
マレーシアの「ニューミュージックの騎手」として絶大な人気を誇っていた。
当時、ミュージシャンとして既にキャリアを積んでいたザイナルだったが
それまでのマレーシアのミュージックシーンの常識を覆す
全く新しい音楽を打ち出して、大ヒットを飛ばしていたのだった。


そしてこの音楽が、 後々私をマレーシアに導くことになる。


ー続くー



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana







       マレーシアの伝統的な太鼓 レバナ ウビ(Rebana ubi)
        

0 件のコメント:

コメントを投稿