ラマダンもあと1週間。ラストスパートである。
私は健康上の理由から、今は断食をしないが
マレーシアに来て15年くらいは毎年断食をしていた。
日中食事が出来ないのは大変でしょう。と言われるが
実は、食べないのは胃が小さくなるので意外と耐えられるものだ。
水分が摂れない事と、生活リズムが代わるので
睡眠が細切れになりやすい事のほうが、ずっと堪える。
ラマダンの時期、レストランやホテルではラマダンブッフェが大盛況となる。
マレーシアの伝統料理や田舎料理が主なメニューで
最近では、羊の丸焼きバーベキューやアラブ風料理も人気がある。
マレー系マレーシア人(マレー人)は基本、大勢で食事をするのが大好きなので
どのブッフェも、賑やかに断食解除をするマレー人グループで満席である。
クアラルンプールの断食解除時間は夜7時半前後。
レストランにはこの時間より前に到着するが
当然、断食解除の合図があるまでは飲食できない。
ブッフェカウンターから食べ物、飲み物を取って来て目の前に置き
そのまま時間が来るまでじっと待つ。
まさに「おあずけ」状態である。(笑)
そして7時20分頃、夕刻の礼拝のアザーン(呼びかけ)が流れると同時に
一斉に飲食開始となる。
コップ一杯の水が、身体に沁みわたる瞬間だ。
ラマダンの時期、お腹が空いて何も出来ないのでは?と思われるかもしれないが
実はラマダンは1年で最も消費活動が活発になる時期なのだ。
日々の食べ物も消費量は勿論のこと、ラマダン明けの祝祭日に向けて
晴れ着やご馳走、お菓子の用意をせねばならず
カーテンやインテリアを替える人もいる。
家庭の主婦も、お菓子作りや裁縫が得意な方は
この時期スモールビジネスをして稼いでいる。
少し前の、日本のお正月前のような活気が、最高潮に盛り上がるラマダン最終週。
私の朝4時半起きの朝食準備も、ラストスパートとなる。
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