圧力をかけてくる人が苦手だ。
苦手というか、はっきり言えば嫌いだ。
最近は私もだいぶ大人になり
そういう方に遭遇したら、黙ってそっと離れるか
すぐに離れるのが難しい場合は
この人は違う星の住民なのだ、ならば言葉が通じないのも
仕方がないと思うことにしている。
だが、若い頃はもっとあからさまに反抗していた。
勉強は嫌いではなかったが
大学に進んで欲しいという両親の願いには
大学という権威を借りれば、人生安泰だと思っているような
そんな価値観を押し付けられているような気がして
あっさりとその願いを蹴った。
今思えば、勉強は嫌いではなかったのだし
興味がある分野も無くはなかったので
大学に行っても良かったかなと思っているが。
どうもその辺りから
自らWild sideへ突き進んでしまう生き方が始まったらしい。
私は、クラシック音楽は美しく崇高で
純粋に魂が洗われるような気がして、大好きだが
それと同じくらい、ロックやパンクミュージックが大好きなのだ。
過去に数回綴ったが、特に80年代の英国ロック&パンクが大好きで
これを語り始めたら、一晩語り続けられる自信がある。
思えば、ロックもパンクも、既存の社会や権力に反抗する音楽。
アメリカンロックではなく、ブリティッシュロックが好きなのも
英国のロックが、旧態依然とした階級社会への反抗から
生まれたものだから。
取り澄ました価値観
階級という見えない壁
そういったものに対して、有り余るエネルギーと
眉を顰められるような、過激で奇抜なファッションで反抗した音楽。
既存のものにNoを言い、壁をぶち壊す。
そのエネルギーが、たまらなく好きだった。
そのせいか、私が心惹かれる人は皆、どこかに反骨精神がある人だ。
際立つ個性と美学を打ち立てたデヴィッド・ボウイ。
ナチスに敢然と反抗したマレーネ・ディートリッヒ。
軍刀を突きつけられても、決してモンペを履かなかった淡屋のり子。
あらゆる制限に収まらず、なおかつ美の大切さを説く美輪明宏。
彼らに共通するのは、反逆の美学とも言える反骨精神だ。
彼らが見せてくれた反逆の美学は間違いなく
私の大きな柱となって 今の私を支えている。
ハイヒールコーチになり
反逆の美学は、ますます太く 私の核をなしてゆくだろう。
ハイヒールは特別な人のもの?
ハイヒールを履くと、身体を痛める?
母親になったら、ハイヒールを履いてはいけない?
年を取ったら、危ないからハイヒールは履くな?
私の答えは「No」だ。
そんな事、一体誰が決めたのか。
自分の身体、自分の脚、自分の人生ではないか。
自ら 自分を囲い込む壁を作って
一生その中で生きてゆくのか。
美しくなりたい
美しくありたいと思うなら
ハイヒールに心惹かれるなら
自分の中の思い込みや、私には無理という壁を壊して
どうぞ飛び込んでいただきたいと思う。
私は、勇気を持って飛び込んでこられた方を
心から応援させていただく。
今日のBlogはテーマが反逆の美学だけに、やや吠えているが
決してパンクファッションでレッスンを行ったり
レッスン中に吠えたりはしないので
その辺はどうぞご安心いただきたい。(笑)
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
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