2018年8月19日日曜日

Inai Pengantin (イナイ ペガンティン)

今日はお昼頃から、親戚のお嬢さんの披露宴に出席した。

どの国でも、結婚式、特に花嫁のお支度には
並々ならぬ気合が入るものだ。
マレーシアでは、マレー系とインド系の花嫁は
魔除けのために両手の指先をヘナで染める習慣がある。
これを、Inai Pengantin(イナイ ペガンティン)と呼ぶ。
イナイはヘナ、ペガンティンは新婚の意味。


ヘナは髪染めとして有名な植物。
生のヘナ葉、または乾燥させたものを指先に付け
数時間そのままにする。
ヘナで染めた髪や皮膚は、赤みの強いオレンジ色に染まるのが特徴だ。

花嫁がヘナで指先を染めるのは、マレーシアだけでなく
インドから中東にかけての広い地域で行われている。
インド系の習慣がマレー系に取り入れられたのか。
あるいはイスラム教と共に、マレーシアに伝わったのか。
その辺は定かではないのだが。



昔は第一関節から先の指先と
手の平の中央を染めるだけだった。

私の時は、結婚式の前夜に夫の叔母がヘナ葉と何やらを混ぜて
ペーストを作り、それを指先と手のひらに付け、
ビニール袋で覆って眠りについた。

眠っている間にペーストがずれてしまい、
朝起きた時には手のあちこちが
オレンジ色のまだらになっていたのを覚えている。(笑)



最近はヘナアート(メヘンディ)が流行しており
ヘナのペーストで細かく繊細な模様を染めている花嫁さんが多い。
ヘナペーストをチューブに入れたものが市販されていて
それを使えば、簡単にヘナアートが出来る。
定着剤が配合されているようで、昔のように数時間
あるいは一晩放置せずとも、1時間ほどで染まるようだ。

染めたてはかなり鮮やかだが、自然と色が落ちて行くので
10日ほどできれいに消える。


ヘナアートは専用のサロンの他に
クアラルンプールのセントラルマーケットなど
観光客向けの施設に出展されていることも多い。
フリーハンドで、細かい模様をあっという間に描きあげるので
見ているだけでも面白い。
マレーシアに観光に来ることがあれば
試してみるのも一興である。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana









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