今日は一日中忙しく、家を出たり入ったりする予定が詰まっていた。
午後からはプレタポルテレッスンが2コマあり
まともに料理をする時間が取れない。
こういう時、私の「お助けメニュー」になるのが
マレー風の牛骨スープだ。
何と言っても、下処理さえしてしまえば
あとは火にかけっぱなしで良いので楽なのだ。
日本にいた時は牛骨など見たことも無かったし
日本の方には珍しいかもしれない、マレーシアの家庭料理なので
ここでご紹介させていただく。
マレーシア語で骨のことを「tulang(トゥラン)」という
Sup tulangは文字通り「骨のスープ」で、この場合は牛骨を指す。
マレーシアでは、どの部分の骨か知らないが
肉がたくさん付いた骨をカットして売っているので
それを使うが、肉が付いた骨が手に入らない場合は
塊肉を一緒に煮込む。
ちなみに一晩置いたほうが美味しいので、
明日は忙しくなる、という時に
前の日から煮込んで放置しておくことが多い
<材料> 4人分
肉付き牛骨1.5kg
(または牛骨1キロと塊肉500g)
しょうが 親指大
玉ねぎ(紫玉ねぎ、シャロット) 1個
小さなシャロットの場合は10個くらい
にんにく 3粒
ねぎの青い部分セロリの葉など あれば適宜
じゃがいも 3個
にんじん 2本
カルダモンポッド 6粒
クローブ 10粒
八角 2個
シナモンスティック 1本
コリアンダー(粒) 小さじ1
あさつき、パセリなど
塩
こしょう
水 4L
<下処理>
牛骨はたっぷりの水につけ、時々水を替えながら
1-2時間置く
鍋に入れ、たっぷりの水(分量外)を注いで火にかける
15分ほどゆでこほし、水で良く洗う
玉ねぎ、にんにくはみじん切りにするか、フードプロセッサー、
グラインダーなどにかけ、しょうがはスライスする
スパイス類はシナモンスティック以外は
出汁パックなどに入れるとバラけないので処理が楽。
<スープの作り方>
1.洗った牛骨と分量の水を入れ、火にかける
アクと脂が出てくるので、掬って捨て、
だいたいのアクと脂を取り除いたら、そのまま弱火にして
1時間ほど煮る。
2.1時間ほどしたら、スパイス、玉ねぎ、にんにく、しょうが
ねぎの青い部分やセロリなどを適宜入れる。
塊肉を使う場合は、ここで肉も入れる。
好みで塊肉に予め焼き色をつけても良い。
3.あとはひたすら、弱火で煮込むだけ。
塊肉を使う場合は、肉を入れた後 再びアクを掬うのを忘れずに。
4.そのまま1-2時間煮込む
塩、胡椒を入れ、一晩置く
5.翌日、じゃがいも、にんじんを入れて柔らかくなるまで煮る。
塊肉は柔らかくなったら引き上げて、適当な大きさに切り、
食べる前に鍋に戻して温める。
6.食べる前にあさつき、パセリ、チリなどを好みで入れる。
マレーシアでは、カリカリに揚げた玉ねぎも薬味で入れる。
ご飯にかけたり、ビーフンを入れていただいたり。
ガーリックトーストと共にいただいても美味しい。
義母は、子供たちが病気の時
いつもこのスープを作っていたそうだ。
義母のレシピでは牛骨の下処理もあまり行わなかったので、
もっと肉っぽい匂いがしたのだが
私はあまり脂が過ぎるのを好まないので
下処理をしてからスープを仕込んでいる。
ちなみに、お店で出てくるSup Tulangは
予め玉ねぎやスパイスを油で炒めるので
もっと脂っぽく、スパイシーである。
興味のある方はお試しいただきたい。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
0 件のコメント:
コメントを投稿