2018年12月11日火曜日

なぜ 中年以降の日本人女性は くすんだ色のダボっとした服を着るのか

先日、日本からのお客様のアテンドで
初めて「クアラルンプール観光」のパッケージツアーに同行した。

長年住んでいても意外と「観光スポット」には行かないもので
観光客気分を味わえたのが新鮮だった。
が、どうにも気になって仕方が無かったことがある。



なぜ 中年以降の日本人女性は くすんだ色のダボっとした服を着るのか???



私より少しお姉さまの年代(50代後半~60代)は特に
ダボっとしたチュニック、またはTシャツ
更にダボっとした羽織もの
ダボっとしたパンツ または ズルっとしたロングスカート
スニーカー
首まわりに無造作に巻きつけた「巻きモノ」

と、全体的に身体の線を隠す「ダボ&ズル」系のお洋服が圧倒的に多く
しかもくすんだ、曖昧な色合いばかりだった。
このコーディネートの方は思いのほか多く
遠くから見ると、一目で「日本人観光客」と分かる。


確かにマレーシアは暑いし、旅先では動きやすく歩きやすい装いが
優先されるのだろうが
あまりにも「楽」を優先順位の上位に持って来すぎではなかろうか。



年齢を重ねると、余分な脂肪があちこちにつき
身体の線が曖昧になる。
私も思い当たる節があるお年頃なので
そこもここも、隠したい女心は分かるのだが
隠したい一心で全身ルーズな服を着ると
もれなく、「もっさりしたオバサン」の出来上がりである。



更に色合いがくすんだ色、曖昧な色だと
隠しようのない生活感が滲み出てしまう。
特に「ナチュラルカラー」と称する、黄みがかったくすみ色は危険である。


若いお嬢さんなら、肌に充分なハリと艶があるので
多少くすみ色でも、曖昧なナチュラルカラーでもメリハリがつく。
だが中年になると、肌の艶そのものが減ってしまうので
そこにくすんだ色を持ってくると
たちまち「疲れたオバサン」が出現する。
かように大人のカジュアルは、実はとても難しい。


どうしても「隠す」方向に走りがちな中年以降の体型の変化だが
印象を決めるのは、太い細いではなく、全体のシルエットである。
隠そうとするあまり、ルーズなお洋服ばかりを着るのは
全く逆効果なのである。



大人の女性は、年齢を重ねるほどに「攻め」「綺麗目」を取り入れる
努力をしたほうが良いと思う。
全身ダボ&ズルではなく
どこかひとつはシルエットが綺麗に見えるアイテムにする。
綺麗な色を投入する
大ぶりアクセサリーで視線を逸らす
巻物を投入するなら、色や柄で遊ぶ

などなど、工夫のしようはいくらでもある。
そもそも、隠そうなどとしなくていいのだ。
大人が身体の線を出してはいけない
明るい色を着てはいけないなどというルールは、どこにもないのだから。
全ては自分の思い込みだけである。


ついでに言えば、クアラルンプール市内と近郊の観光なら
トレッキングのようなスニーカーは不要である。
クアラルンプールは道路の状態が悪いので
ハイヒールでの外歩きはお勧めしないが
最近では歩きやすくデザインの良いローヒールや
フラットシューズが沢山ある。
スニーカーではなく、足元を変えるだけで
見違えるように印象が変化する。



ご一緒したお姉さま方は皆、経済的にも自立し
明るくしっかりとした方ばかりだった。
全く余計なおせっかいではあるが
皆様魅力的な方だけに、もっさりと見えてしまうお召し物が
とても勿体無いと感じた。
多少むっちりとしていようが、たるみがあろうが
思い切って堂々と出してしまったほうが、スッキリと見えるものだ。


華美に着飾る必要は無いが
大人の女性ならではの貫禄と遊び心を
旅先の装いでも表現できたなら。
きっと旅がもっと思い出深くなるに違いないと思う。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana












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