2018年12月21日金曜日

女性の性とハイヒール

朝、ハイヒールに足を入れた瞬間に感じた違和感。
いつもよりきつく感じ、足が浮腫んでいるのだと分かった。
歩いているうちに浮腫みは取れてきたのだが
お昼近くになって、浮腫みの原因が分かった。
生理が来たのだ。


女性とは切り離すことが出来ない生理。
私くらいの年齢になると、生理周期も乱れがちなので
いつ始まるのか予想がつきにくい時がある。

そんな時もハイヒールは敏感に、身体の変化を察知してくれた。


生理の時は足が浮腫みやすく、身体が重く感じる。
骨盤が開いて明らかに軸が取りにくい。
それでも、生理は女性にとって重要なデトックスの期間なので
無理をせず、生理期間中はハイヒールの高さを少し落としたりして
調整している。

軸が取り難くなるのは、私のクライアントの方々も同じようで
いつもパーフェクトな方が、急にガタガタな調子になり
体調を尋ねると「実は…」ということが多い。
そういう時は無理にレッスンを先に進めず
基本の脚捌きや腹筋の意識を再度入れながら、様子を見させていただく。



私は閉経までに、あと何回くらい生理がやってくるのか。
そう思うと残り少ない生理にも、懸命に働いている子宮や卵巣にも
愛おしさが湧いてくるのである。

閉経したら「上がり」などど言って
女性として終わったような表現がまかり通っているが
それは間違いだと断固として言い切らせていただく。
生殖能力は終りを迎えるが、イコール女性として終りでは無いのだから。

閉経しようが、あるいは病気や手術で子宮や卵巣を摘出しようが
女性としての性に変わりは無く
私たちは死ぬまで、女性として誇り高く生きてゆけば良い。



ハイヒールの哲学を学び、日々の生活にハイヒールを取り入れてから
女性の性を強く意識するようになった。

そもそも昔は、ハイヒールにロングヘアの女性が
女らしさを売り物にして媚びているようで、大嫌いだった。

今ではそれは、私の中にあった偏見だったと猛反省している。
もちろん、女を売り物にしている女性もいるだろうが、
全ての女性がそうではない。

むしろハイヒールを履くには、そしてハイヒールに相応しい女性であるには
見た目の華やかさや優雅なイメージとは真逆の
ストイックなコントロールが必要なのである。



女性の性を使って媚びるのではなく
女性という性を大切に、美しいものとして表現する。
それには何と言っても、ハイヒールが一番相応しいアイテムなのである。

せっかく女性に生まれてきたのだから
女性という性を最大限楽しみ、喜びを持って生きたい。
それは年齢が何歳になっても変わらない。



何歳になっても、ハイヒールを履いて美しくセクシーに。

今の私の目標である。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana










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