2018年12月23日日曜日

ルブタンの官能性

Christian Louboutinの12センチのクラシックタイプを購入して2ヶ月あまり。
未だ足を入れて慣らしている状態である。


最初は見ただけで、「これは無理でしょう。」と思った。
Louboutinの靴は甲幅が狭いと聞いていたし
私の足は開帳足で横にベタッと広がってしまっている。
とても入るとは思えなかった。

だがこの美しい靴を試してみたい誘惑に負けて
足を入れてみたところ、何と入ってしまった。
実際には「入った」というよりも、「押し込んだ」が正確なのだが。



ともあれ、足が入ったことで私のもとへやって来たLouboutin。
パテントの靴は皮が固いので、すぐに履いて歩ける訳ではなく
まずは足に馴染ませる必要がある。

最初はまるで、シンデレラの意地悪な姉のように
無理矢理足を畳むようにして押し込んでいた。
もともと幅が狭い作りの靴に、横広がりの足を入れているのだから
そのギチギチぶりは半端ではなく
正直、「これはSM?」と冷や汗をかく時もあった。



だが、そこはハイブランドのハイヒール。
皮の質がとても上質なのだろう
毎日足を入れているうちに、ちゃんと少しずつ伸びてきてくれた。
そして、さすがLouboutinだと感動したのだが
足へのフィットの仕方が、非常にエロティックなのである。

伸びてきたとはいえ、最初に足を入れる段階ではまだ固く
ギチッと足を締め付けている皮が
時間と共に体温で温められ、だんだんと足に馴染んでくる。
上質の皮が、ぴったりと吸い付くように足にフィットする感覚。
それが、何とも言えずエロティックでゾクゾクする。



「まるで足に吸い付くみたいで、最高にエロい。
やっぱりLouboutinは変態靴だわ。」
Skypeで日本の友人と通話している時、思わず口走ってしまい
「聞いてる分には面白いけど、そういう事を言うNanaさんが変態。」と
若干友人を引かせたが、あながち間違いではなかろうと
一人悦に入って、ニヤニヤしているこの頃である。


Louboutinのハイヒールが女性を最大限に美しく見せる理由。
それは、女性の脚を美しくみせるよう
計算され尽くしたデザインもさることながら
足を入れた時に、エロティックな感覚を呼び起こすからではないかと思う。

エロティックという言葉に、眉を顰める方もいらっしゃるかと思うが
私は全く意に介さない。
女性としての性を意識する事無しに、女性の美しさを開花させることは不可能であり
官能性が欠かせないからである。



このエロティックな靴は手強く
何度も脚捌きに挑戦しては、その度に撃沈している。
これほど、拇指球のピンポイントが求められる靴は無いのだが
外反母趾の右足が、やはりピンポイントで乗せにくい。

難攻不落の美女。
そんな趣の美しい靴に、挑戦し続ける毎日である。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana




































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