2018年8月31日金曜日

Merdeka!

今日はマレーシアの独立記念日

1957年8月31日 マレーシアは
長きに渡る英国の統治
そして日本の占領時代を経て
完全独立宣言を果たした。



今年は首相府を始めとする官公庁がある行政地区
プトラジャヤで、独立記念パレードが行われた。


マレーシアは多民族国家だが、毎年この日は
多くの国民が、民族に関係なく国旗を掲げ
マレーシアが独立国家であることを誇りにしている。

それを見るたび、国家とは、国を愛するとは
という事を深く考える。


マレーシアは、日本から見ると
発展途上国というイメージがあるかもしれない。
確かに、インフラや社会システムその他
便利さ、正確さという点では
日本から見ると、まだまだかもしれない。

だが細かいところで色々問題はあっても
総じてマレーシア人は、マレーシアに誇りを持っているし、
外国の干渉を許さない。

特に今年は、汚職まみれの前政権にNoを突きつけ
自分たちで政権交代を成し遂げた政権と言う事もあり
国民の思い入れもひとしおであった。



豊かだと言われる日本。
だが、どれだけの人が、心から日本を愛し
誇りに思っているだろう。

Merdeka ムルデカ とは
独立という意味のマレー語である。

独立記念日、Merdeka!
という言葉を聞くたびに
その重みを深く感じる。




ところで今日はこれから
とあるビーチリゾートで
Merdekaイベントにベリーダンスグループとして参加する。
この為の集中練習が続き
数日間ろくにハイヒールのエクササイズが出来ていない。

明日はTeamの方とのExchangeがある。
そこでビシビシと叩き直していただく覚悟である。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana




2018年8月30日木曜日

私の強み

私の強み
それは、「開き直りが早い」こと。

「なるようになる」

この言葉で自分に発破をかけ
一体何十回、俎板の上の鯉になったことか。




「自分を低く見積もる癖」という弱点を持っていた私は
どうせ自分は何も上手く出来ない。という思い込みがあり
何をするにもそこそこ。
成功もしなければ、失敗もそれほど無い、という人生を送っていた。
ただ、どうにも生き辛い感覚があったのは確かなのだが、
それすらも見ないように、子育てを言い訳にして
自分を誤魔化しながら生きていたのだ。



最近になってしみじみと思い返すのだが
逃げてはいけないことから逃げると
否応なしに、宇宙から「それはダメ」と警告が入る。
その警告を無視していると、こうしないと分からないのね、と
宇宙がドカン!とドラム缶を降らせてくるのだ。


誤魔化しているものが大きいほど、ドラム缶も大きく
倒れたところを更に巨大ローラーで轢かれ
やっと立ち上がりかけると、次のドラム缶が降ってくる。



そんな状況では、自分に自信が有ろうが無かろうが
とにかく、がむしゃらに成らざるを得ない。
「どうせ私には」などと、戯けたことを言っている場合ではないのだから。

そのうちに、いつの間にか
開き直りがとても早くなっていた。
切り替えが早くなったとも言えるかもしれない。




もちろん、失敗も沢山するのだが
開き直り力が付いてくると
失敗してもいつまでもグジグジと落ち込むことは無く、
反省すべきことは反省し、さっさと次に行けるのだ。

人生はトライ&エラーの繰り返し。
むしろ、エラーの中に多くの宝が眠っている。
随分とあちこちぶつかりながら生きてきた私は
エラーの多さも半端ではないが
このエラーこそが、私を鍛えてくれた宝物だと思っている。



格好悪いかもしれない
要領が悪いかもしれない
それでも私は、トライ&エラーを繰り返し
愚直に生きていきたい。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana








2018年8月28日火曜日

私の弱点

先日のAsami-Parisセミナーで語られたトピックのひとつ
「自分の弱点を知る」


私の弱点は、「自分を低く見積もりすぎること」だ。
必要以上に自分を低く見積もり
「私などには無理。出来ない。」と
及び腰になってしまうことがある。

これを発表した時、何故か師匠から笑いが出たのだが。
でも実際のところ、長年ずっと
自分など大した人間ではないと思っていた。
それは長年の思考の癖なのだが
本当に、自分には取り得が無く、どうせ何をやっても
上手くできないと思っていたのだった。


この思考の癖があるが故に、行動するのが面倒になり
何もしない→結果が出ない→やっぱり何も出来ないと落ち込む
という、マイナスの連鎖の中にいた。



「それをどうやって克服したのですか?」
セミナーで質問されたが、答えは
「小さく行動し続ける。小さな成功体験を積み重ねること。」
これに尽きる。

最初は本当に小さいことから。
例えば、誰かのためにドアを押さえてあげる。
会社の洗面台が濡れていたら拭く。
そんなことから始めて、「これが出来た。」としっかり
認識することが大切だ。




私は本当にメンタルが落ち込んでいた時
「今日の良い事三つ」を、寝る前にノートに書き込んでいた。
その日、自分がやろうと決めたことで、出来たこと。
嬉しかったこと、感謝することなど
どんな些細なことでも良いから、3つをノートに書いてから寝る。

そのメモを1年続け、1年後 私のノートには
実に1095個の「良い事、出来たこと、感謝したこと。」が溜まっていた。
自分で決めたことをやり遂げた。
それが自分の自信になってゆき、「私は出来る。」へと
繋がっていったのだと思う。




何かを変えたいと思うとき
人は魔法の力が働いて、がらっと変わることを期待する。
しかし実際は、何かを変えるには
小さく行動するしかないのだ。

車を走らせている時、急に大きくカーブを切ると
コントロール不能になり、大事故になるように
人生においても、急に何かを大きく変えようとすると
必ず無理が出る。
スモールステップでも良い。
ただし行動し続けることが肝心だ。


小さな成功体験の積み重ね。
それがやがて、付け焼刃ではなく
揺ぎ無い自己肯定感に繋がってゆくのだから。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana





意識とハイヒールで身体は変わる

週末は何かと家族や学校の用事が入る。
それに加えて、ハイヒールコーチになって以来
土日はレッスンが入ることが多く
忙しくも、ありがたい週末を遅らせていただいている。


現在、3回目のレッスンを終えたクライアントから
嬉しいご報告をいただいた。


8/5にNanaさんのレッスン受けてから
自分の意識(エネルギー)に注目していました。
そしたら!
8/5から8/23までで2kg落ちてました!

ここに来ての2kgは、私にとって革命で
体感筋肉量は増えているのに、内臓脂肪が減ってきたんです。




ご本人から、ぜひBlogでシェアしてくださいと許可をいただいたので
綴らせていただくが、こちらのクライアントは BMI26
ご自分で「ぽっちゃり体型」と仰っていた。

健康のために昨年から筋トレを初めていたが
「美しくなりたい」という意識が芽生えた時に
ハイヒール!と直感が働き
私のプレタポルテレッスンにお申し込みいただいた。


筋トレを初めてから、少しずつ体重が落ちてはいたが
ぐんと加速が付いたのが
週1回のハイヒールレッスンを取り入れてからとのこと。




私は決して、体重を落とそうなんて思っていなかったんですよ。
ハイヒールを履くと気分上がる(エネルギーアップ)
履きこなせるようになったらすごいなあ。
そのために技術力上げる!って
日々美しい女性探したり
通勤の歩きを意識していただけです。




この方がシェアして下さったとおり
意識がどれほど重要か、お分かりになるだろうか。



「美しくなる」
そこに意識をフォーカスしてハイヒールレッスンをすると
身体への意識の入り方が格段に違う。
そうすると身体の軸が出来てくるので
全身の筋肉を使うことが出来るようになってくる。
代謝が良くなり、エネルギーが循環しだすという訳だ。
体重が落ちるのも、その恩恵の一つなのだ。


ただ漫然と、「マイナス○キロ」「洋服1サイズダウン」などと
目標設定を決めると、その目標をクリアする事自体が目標になってしまう。
ダイエットを始めたはいいが、目標数値に達成できず
自信を無くし、落ち込んでダイエット挫折した経験は無いだろうか。
そもそも数値そのものを目標にしては
楽しくないと思うのだが。




この方はぽっちゃり体型と仰るが、私から見ると
とてもグラマラスでゴージャスな体型である。
隠しては勿体無い。
なので、早速「その素晴らしいBodyを隠さずに出しましょう!」
とお伝えした。


女性の美しさ、魅力とは、決して数値だけでは測れないものだ。
太い、細いではなく、いかにその方がその方「らしく」生きているか。
ボディラインだって、自分を表現することの一つなのだから。


ご自分の魅力をご存じない女性が多すぎる。
それは本当にもったいないと思う。

人は案外、自分のことは分からないものだ。
だからこそ、傍で客観的にチェックしつつ
伴走してくれるプロの手を借りるのも一つの手だ。

意識するだけでも、身体は変わってくるが
そこにハイヒールを取り入れることで
身体が変わってくるのをはっきりと感じることが出来るだろう。


意識×ハイヒールのマジック。


一人でも多くの女性に、この恩恵を受け取って欲しい。
ご自分に自信を持ち、人生を楽しむ女性が
世界中に増えてゆくことを心から願っている。


マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana




2018年8月25日土曜日

マレー風牛骨スープ Sup Tulang

今日は一日中忙しく、家を出たり入ったりする予定が詰まっていた。
午後からはプレタポルテレッスンが2コマあり
まともに料理をする時間が取れない。

こういう時、私の「お助けメニュー」になるのが
マレー風の牛骨スープだ。
何と言っても、下処理さえしてしまえば
あとは火にかけっぱなしで良いので楽なのだ。

日本にいた時は牛骨など見たことも無かったし
日本の方には珍しいかもしれない、マレーシアの家庭料理なので
ここでご紹介させていただく。





マレーシア語で骨のことを「tulang(トゥラン)」という
Sup tulangは文字通り「骨のスープ」で、この場合は牛骨を指す。
マレーシアでは、どの部分の骨か知らないが
肉がたくさん付いた骨をカットして売っているので
それを使うが、肉が付いた骨が手に入らない場合は
塊肉を一緒に煮込む。

ちなみに一晩置いたほうが美味しいので、
明日は忙しくなる、という時に
前の日から煮込んで放置しておくことが多い




<材料> 4人分

肉付き牛骨1.5kg
(または牛骨1キロと塊肉500g)

しょうが 親指大

玉ねぎ(紫玉ねぎ、シャロット) 1個 
小さなシャロットの場合は10個くらい

にんにく  3粒

ねぎの青い部分セロリの葉など あれば適宜 

じゃがいも  3個

にんじん   2本

カルダモンポッド   6粒
クローブ       10粒
八角         2個
シナモンスティック  1本
コリアンダー(粒)  小さじ1


あさつき、パセリなど



こしょう

水 4L



<下処理>

牛骨はたっぷりの水につけ、時々水を替えながら
1-2時間置く


鍋に入れ、たっぷりの水(分量外)を注いで火にかける
15分ほどゆでこほし、水で良く洗う


玉ねぎ、にんにくはみじん切りにするか、フードプロセッサー、
グラインダーなどにかけ、しょうがはスライスする

スパイス類はシナモンスティック以外は
出汁パックなどに入れるとバラけないので処理が楽。




<スープの作り方>

1.洗った牛骨と分量の水を入れ、火にかける
アクと脂が出てくるので、掬って捨て、
だいたいのアクと脂を取り除いたら、そのまま弱火にして
1時間ほど煮る。


2.1時間ほどしたら、スパイス、玉ねぎ、にんにく、しょうが
ねぎの青い部分やセロリなどを適宜入れる。
塊肉を使う場合は、ここで肉も入れる。
好みで塊肉に予め焼き色をつけても良い。


3.あとはひたすら、弱火で煮込むだけ。
塊肉を使う場合は、肉を入れた後 再びアクを掬うのを忘れずに。


4.そのまま1-2時間煮込む
塩、胡椒を入れ、一晩置く


5.翌日、じゃがいも、にんじんを入れて柔らかくなるまで煮る。
塊肉は柔らかくなったら引き上げて、適当な大きさに切り、
食べる前に鍋に戻して温める。


6.食べる前にあさつき、パセリ、チリなどを好みで入れる。
マレーシアでは、カリカリに揚げた玉ねぎも薬味で入れる。


ご飯にかけたり、ビーフンを入れていただいたり。
ガーリックトーストと共にいただいても美味しい。



義母は、子供たちが病気の時
いつもこのスープを作っていたそうだ。
義母のレシピでは牛骨の下処理もあまり行わなかったので、
もっと肉っぽい匂いがしたのだが
私はあまり脂が過ぎるのを好まないので
下処理をしてからスープを仕込んでいる。


ちなみに、お店で出てくるSup Tulangは
予め玉ねぎやスパイスを油で炒めるので
もっと脂っぽく、スパイシーである。



興味のある方はお試しいただきたい。


マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana












コルバンの思い出

夕方、仕事帰りに道端で何かを燃やしている中華系の人を
大勢見かけた。
ああ、盂蘭盆(うらぼん うらんぼん)が終わるんだなと思った。

ちょうど今、旧暦のお盆であり、明日が最終日だそうだ。
中華系マレーシア人は、盂蘭盆が終わる前の日に
お供え物や捧げ物を燃やす習慣がある。

日本の送り火のようなものだが、中華系のそれは
日本のようにささやかではなく
キャンプファイヤーかと見まごうほど、派手に燃やされる。

日本であれば、何かを燃やす時は必ず
傍らにバケツの水を用意しておくものだが
そんな用意をしている人はマレーシアに来て以来
一度も見かけたことは無い。
いつも、危なくないのだろうか
延焼したらどうするのだろうかと
心配になるのだが。
誰も気にしていないのが実にマレーシアらしい。



話をコルバン(犠牲祭)に戻すが
まだ長男が2,3歳の頃。
近所でコルバンが行われると知り、見に行ったことがある。


イスラム教の巡礼月最終日
故事に倣って、世界中で犠牲の動物が屠られ
神に捧げられる。


その日、モスク前の空き地に会場が作られ
広場の傍らにはテントが張られて
大鍋や巨大なガスコンロ等が用意されていた。
テントの中では、近所のマダム達が、野菜を刻んだり
スパイスを用意したりと急がしそうに立ち働いていた。

広場には夫と私、当時3歳前だった長男の3人で行ったのだが
夫はコルバンの責任者に、妻が日本人でコルバンを見たいから
と説明すると、「危ないからあっちに行こう。」と
長男を連れてさっさと避難してしまい(笑)
後にはカメラを持って、今か今かとワクワクしている私が残された。



この日は羊と牛が屠られる予定だったが
私が見に行った時、牛はまだ到着しておらず(笑)
羊が先に屠られた。

羊と言っても、立派に成長した羊であり
かなりの大きさであった。
動物の勘で、これから屠られるのが分かるのか
大きく暴れて抵抗し
大人の男性、5-6人が何とか押さえつけようと
必死で格闘していた。

私は好奇心が強いので、つい前へ前へと出てしまい、
「危ないから下がって!」と何度怒られたことか(笑)



イスラム教の屠殺方法は、お祈りの言葉を唱えながら
頚動脈を一気に切断すること、と定められている。
大暴れする羊を地面に押さえつけ、頚動脈を一気に切る。
羊の断末魔の鳴き声が大きく響くが、すぐにそれも収まり
コルバン終了である。

屠られた羊は、あっという間に血抜きされ、解体されて
広場の隅にあるテントに運ばれる。
その肉をご近所のマダム達が、おしゃべりに花を咲かせながら
腕によりをかけて調理する。

2時間ほど後には、さっきまで生きていた羊は
羊肉のカレーやスパイス煮となって
近隣の住民や福祉施設などに振舞われたのである。



大勢の前で動物を屠殺するとは、何と野蛮か。
そう思われる方もいらっしゃるかもしれない。
しかし、私達が肉を食べているということは
イコール、何らかの形で動物を屠殺しているということだ。
日本では、その部分は決して表に出さないから
見えないだけで
最初から牧場にスーパーのパックが放し飼いになっている訳ではないのだから。

肉とは、肉屋に並んでいる塊や
スーパーのパックの中にぺらっと入っているものだけではない。
必ず、その肉を提供してくれた動物がいて
私達はその命をいただいているのだ。



目の前で屠られる動物を見ると
自然と、命をいただく事への感謝が湧き上がる。
実際、コルバンで屠られた羊や牛の骨は
きちんとお祈りを捧げた後、「埋葬」されると聞いている。
人間の代わりに犠牲となってくれた動物へ
きちんと敬意を表しているのだ。

日本ではまず見られない、貴重なコルバンの様子を
思い出しながら綴ってみた。



マレーシア、そしてイスラム教圏の様子が
少しでも伝われば幸いである。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana






























2018年8月24日金曜日

エネルギーを選ぶ

今日は昨日の続きで、コルバンの事をと思っていたのだが
急に気が変わり(笑)
別の事を綴らせていただくことにした。


今朝、目覚めた時
いつになく身体が軽く、清清しい目覚めであった。
理由は分かっている。

昨夜 師匠のセミナーに参加し
ますますお美しくなられた師匠のエネルギーは勿論のこと
参加者の皆様のエネルギーが心地よく
とても素晴らしい場を共有させていただいたからだ。



師匠のモデル現役時代のお話
尊敬するマミー様こと愛子さまのお話をはじめ
興味深いエピソードの数々と
女性として豊かに、ぶれずに生きるヒントが沢山詰まったセミナーだった。

とりわけ、参加者の皆様共々
考えたり発言する機会が設けられており
一方的にお話を聞くセミナーではなく
講師と受講者双方が交流しながらというのが
とても良かった。

これから師匠のセミナーを受けられる方は
ぜひお楽しみいただきたいと思う。



今でこそ私は、「エネルギー」と当たり前に口にするが
ほんの数年前まで、エネルギーなど信じてはおらず
そもそも、興味すら無かった。

しかし今では、エネルギーはこの人生を生きる為に
最も重要であり、いかに自分のエネルギーを乱さず
良いエネルギーに触れ続けることが大事か
身を持って感じ、また実践している。



特に私は、接客業という仕事柄
様々なタイプのお客様に接するので
エネルギーを乱す、あるいは吸い取るタイプの方と関わると
覿面に影響を受けてしまう。

昨夜のセミナー参加者さまのように
良いエネルギーの方なら良いのだが
そうではない方の場合、本当に足を引っ張られるし
時に身体の痛みとなって出ることもある。



一時期、気難しいお客様に当たることが多かった時期があり
何かと衝突して、分かっていただくのに骨を折った時期があった。
毎日毎日、喧嘩腰のお客様の対応をするのは
本当に疲れたし、家に帰るとベッドに倒れこんで
しばらく起き上がれないこともあった。

人間関係は鏡の法則、と言われるが、今はそれがよく分かる。
あの当時、我儘で気難しいお客様ばかりで滅入ったものだが
実は私の中に、怒りや、相手を見下す傲慢があったのだ。
それがあったが為に、常に戦闘態勢だった。

最初から戦闘態勢で人にあたれば、
当然相手も戦闘モードになってくる。
そんなこんなで、毎日がバトルになってしまったのだ。



今はもっと落ち着いたし、注意深く相手を観察して
こちらのフィールドに侵食しようとする方には
心の中で、こっそりと
「この人を絶対に、こちらに踏み入れさせません。」と線を引いている。
そうすると、かなりわがままを仰られても
頭に来ずに済み、結果、気持ちが楽になるのだ。




人の持つエネルギーは大きい。
だからこそ、まずは自分のエネルギーを整えるのが先だ。
自分はどんなエネルギーなのか。
どんなエネルギーに触れたいのか。
そこをまず明確にするのだ。

そして、その上で、心地よいエネルギーを纏っている方と
積極的に関われば良いし、
これはまずい、と思うネガティブなエネルギーの方とは
必要以上に関わることは無い。
いちいち絶交宣言をする必要は無いが、
離れられるものなら、そっと距離を置く。
そうではないなら、心の中で線引きをするだけでも効果的だ。




私達の限りある人生
限りある時間を、心地よいエネルギーで満たすこと。
それが、人生を豊かにするポイントである。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana





















2018年8月23日木曜日

Hari Raya Korban

今日マレーシアはHari Raya Haji(ハリラヤ ハジ)の祝日であった。
Haji(ハジ)とはメッカ巡礼のこと。

イスラム教徒は、一生に一回はメッカに巡礼することとされているが
大巡礼を行える月は決められており、今日がその月の最終日であった。
祝日と言っても、我が家は特に何もせず
義姉の家に料理を持っていって、一緒にハリラヤランチをした。



Hari Raya Hajiは別名Hari Raya Korban (ハリラヤ コルバン)とも言うが
Korban(コルバン)とは「犠牲」の意味である。

メッカ大巡礼の最終日に、イスラム教の故事に倣って
神に捧げる牛や羊を屠るのだが
メッカだけでなく、世界中でこの日、犠牲の牛や羊が屠られる。




マレーシアも例に漏れず、今日はマレーシア中のモスクなどで
犠牲の動物を屠る行事が行われた。
街中で動物が屠られるとは、日本人にはショックかもしれないが
こちらでは神聖な行事の一つなのだ。

犠牲の動物は、牛が一番高価であり、次に羊、山羊と続く。
よくあるパターンなのが、親戚や仲間でお金を出し合って
牛などを買い、コルバンを行う業者に屠ってもらう方法だ。
屠られた動物はその場で解体され
肉はコルバンを出資したオーナーに引き渡される。



私も数年前、義姉がコルバンを行ったので
肉のおすそ分けをいただいた事がある。

義姉の家に行くと、大きなタライ一杯の肉があり
それを兄弟全員で分けたのだが
「どの部分が欲しい?」と聞かれても
私に分かるはずが無く(笑)
義姉に渡された肉を、そのまま持ち帰った。

一体どの部分を貰ったのか、皆目検討が付かず
仕方が無いので、全部カレーにして戴いた。




コルバンの肉は、貧しい人々に与えられるので
モスクやコルバンの行われる場所に行けば
母子家庭や低所得層の人々に
無料で肉が配布される。

特に何か書類をチェックする訳ではないので
低所得層のフリをすれば、無料で肉を手に入れられるのだが
さすがにそんな不届きな行いを行う人はいないようである。



今日は、イスラム教の国ならではの行事を
ご紹介したが、明日は私が見たコルバンの様子を
綴ってみたいと思う。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana














2018年8月22日水曜日

美しさのためなら

ハイヒールレッスンをしていると
思わぬところが筋肉痛になることがある。



お盆休みを挟んでしまい、二週間ぶりでした。
自分としては毎日少しずつエクササイズはしていたのですが
とんでもなかった…全然足りていませんでした。

最初の20分でヘトヘトになり

ヒールはいてのエクササイズでは
最後のほうはふらついて 壁に手をついてしまう始末。

太腿裏の筋肉痛は治ることなく続いていますし
なかなか成長できていませんが
楽しくて仕方がないので
6回コースでしたが 延長します!
もっともっと鍛えて ふらつかずに歩けるように
フラミンゴになれるよう 頑張ります。



こちらのクライアントは、以前お伺いした時に

筋肉が無い
腹筋や腿上げをすると、すぐ腰痛になる

そう仰っていた。
ふくらはぎの筋肉が無いから
そのうち寝たきりになるかも。
冗談めかしてそんなことを仰っていたのを覚えている。



だがレッスンを始めてから、毎日エクササイズをこなされ
腿を90度の角度に上げるフラミンゴをしても
今まで腰痛は出ていないとのこと。

ご自分では、なかなか成長できていないと謙遜されるが
私が見ると、確実に身体は変わってきている。

お盆休みを挟んだ後のレッスンでは
今までで最大の筋肉痛を経験されたらしいが
それでも楽しいと仰って下さり
レッスンの延長を決意され、感謝の気持ちでいっぱいである。




ヘトヘトになりながら、筋肉痛に襲われながらも
楽しんで続けていけるのは、ひとえに
美しくなりたい
その気持ちがあるからだと思う。

単に健康のため、体重を落とす為では、なかなか続かない。
そこに美しさが有るか無いか。
その違いは大きいのである。

女性は美しさのためなら、本当に頑張ることが出来るのだと
毎回、クライアントの方から学ばせていただいている。
美しさのためなら、筋肉痛すらモチベーションとなるのだ。




ハイヒールは本当に、嘘をつかない。
身体の軸がぶれれば、ふらつきや身体の痛みとして教えてくれる。

多くの女性に、ハイヒールという美しいアイテムを使い
視覚的にも楽しみながら
身体を鍛えていただきたいと思う。





マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana











2018年8月20日月曜日

腰痛が教えてくれること

先週、久しぶりにフラットシューズで歩く機会があった。
仕事でハイヒール禁止の場所に行かねばならず
車を運転する時に履いているフラットシューズで出かけた。
(ヒールに負担が掛かるのが嫌なので、車の運転は
フラットシューズで行い、車から降りるときに
ハイヒールに履き替えている)


フラットシューズで歩いていたのは3時間ほどだろうか。
歩き始めて30分ほどで、腰に違和感を感じ
案の定、事務所に戻ってきた時には
かなりの腰の痛みとなっていた。

歩幅に気をつけ、背中が反らないようにしていたのに
やはり腰に負担がかかっていたようだ。




コンサルティングの講習を受けていたとき
ハイヒールでは大丈夫なのに、フラットシューズで
腰痛が出ることがある、と聞き
まさかそんな事が、と思ったものだが
身を持って実証することになってしまった。

ちなみに最近では、身体の軸を使って歩いている限り
ハイヒールで腰が痛くなることは無い。



フラットシューズを全く履かないという選択もあるのだろうが
私は仕事や子供の行事関係で
どうしてもスニーカーやフラットシューズを履くこともある。

その度に腰痛になっては困るので、自分なりに検証してみた。
私は素足で立った時、やや前傾で立つ癖がある。
前傾で立つと腰が痛くなりやすく、前腿が張りやすくなる。

素足で立った状態で、どこに重心を置けば
前傾にならないかを丁寧に探し
フラットシューズの時は、その重心からずれないように立つ。
歩く時は歩幅と背中の反りに気をつける。
試みにこの状態で、フラットシューズで歩いてみたら
あまり腰に違和感を感じずに済んだ。




腰痛は無いに越したことは無いが
身体のポジションがずれていると教えてくれる
大切な身体のシグナルである。

慎重に原因を探ったおかげで
身体の負担を減らすことが出来たが
以前はこのようなことを考えることすらなく
全く無意識で歩いていた。

無意識のうちに身体に負担をかけ
身体の歪みを生み出していたのだから
全く恐ろしい。



世の女性はもっと自分の歩き方を意識したほうが良い
心からそう思った。









マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana







2018年8月19日日曜日

Inai Pengantin (イナイ ペガンティン)

今日はお昼頃から、親戚のお嬢さんの披露宴に出席した。

どの国でも、結婚式、特に花嫁のお支度には
並々ならぬ気合が入るものだ。
マレーシアでは、マレー系とインド系の花嫁は
魔除けのために両手の指先をヘナで染める習慣がある。
これを、Inai Pengantin(イナイ ペガンティン)と呼ぶ。
イナイはヘナ、ペガンティンは新婚の意味。


ヘナは髪染めとして有名な植物。
生のヘナ葉、または乾燥させたものを指先に付け
数時間そのままにする。
ヘナで染めた髪や皮膚は、赤みの強いオレンジ色に染まるのが特徴だ。

花嫁がヘナで指先を染めるのは、マレーシアだけでなく
インドから中東にかけての広い地域で行われている。
インド系の習慣がマレー系に取り入れられたのか。
あるいはイスラム教と共に、マレーシアに伝わったのか。
その辺は定かではないのだが。



昔は第一関節から先の指先と
手の平の中央を染めるだけだった。

私の時は、結婚式の前夜に夫の叔母がヘナ葉と何やらを混ぜて
ペーストを作り、それを指先と手のひらに付け、
ビニール袋で覆って眠りについた。

眠っている間にペーストがずれてしまい、
朝起きた時には手のあちこちが
オレンジ色のまだらになっていたのを覚えている。(笑)



最近はヘナアート(メヘンディ)が流行しており
ヘナのペーストで細かく繊細な模様を染めている花嫁さんが多い。
ヘナペーストをチューブに入れたものが市販されていて
それを使えば、簡単にヘナアートが出来る。
定着剤が配合されているようで、昔のように数時間
あるいは一晩放置せずとも、1時間ほどで染まるようだ。

染めたてはかなり鮮やかだが、自然と色が落ちて行くので
10日ほどできれいに消える。


ヘナアートは専用のサロンの他に
クアラルンプールのセントラルマーケットなど
観光客向けの施設に出展されていることも多い。
フリーハンドで、細かい模様をあっという間に描きあげるので
見ているだけでも面白い。
マレーシアに観光に来ることがあれば
試してみるのも一興である。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana









2018年8月18日土曜日

クライアントから教えられること

もう自分ひとりの身体では無いのですよ。



ドラマなどを見ていると、妊婦さんに向かって
よく話しかけられる台詞だが
つい最近、この言葉をかけられた。

と言っても、私が4人目を妊娠したわけではなく(笑)
私にこの言葉を言ったのは師匠なのだが。

コンサルティングのひとコマで
クライアントはコーチの動作を忠実に真似るので
コーチは自分の身体、自分の動きに大きな責任がある。
そんなお話だった。

クライアントを持つようになって
その言葉が深く納得できた。



クライアントとのレッスンでは
毎回、彼女らのハイヒールにかける熱意
真剣な想いと努力に胸を打たれる。

そしてその度に、私はレッスン中に一瞬たりとも
気を抜いてはならないと厳しく自分を戒めるのである。



コンサルティングが始まった当初
やりたいと熱望していたこととは言え
自分の自信の無さと不安から、よく師匠に
「本当に大丈夫でしょうか。」と聞いたものだ。

今となっては、何と愚問だったことか。

大丈夫ではないと言われたら、どうするつもりだったのか。
スゴスゴと諦めるつもりだったのか。

大丈夫でなかったら、
何度でも繰り返し練習して、大丈夫にするしかないのだ。
目標を定めたら、そこに向かって
決して諦めず、一歩一歩進むしかない。



目の前の女性に全身全霊で向き合う。
それが、未熟な私に、貴重な時間とお金を投資してくださる
クライアントの方へ、私が出来る唯一の事なのだ。

クライアントの真剣な想いに触れるたび
もっともっと精進しようと、決意を新たにするのである。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana






2018年8月17日金曜日

婚活戦線とハイヒール③

婚活パーティはある意味、激戦のバトルフィールド。
勝負は最初の一瞬で決まり、見た目で「有り」をとれなければ
逆転勝利は無い。
勝負は男性からもらった連絡先アプローチカードの数で、一目瞭然。


知人のシビアな言葉に、しばし考え込んでしまった私であった。
中には、カードを一枚も貰えない女性もいらっしゃるそうで
もし自分がパーティに参加して、一枚もカードを貰えなければ
やはり、相当ショックだろうと想像してしまった。



だが、そもそも婚活パーティに参加する目的は何か。
それは、「結婚を前提としたお付き合いが出来る方と出会う」のが
目的のはずだ。

5分のお話タイムでは、所詮相手の人となりまでは分からない。
婚活パーティでは、兎にも角にも
「相手と出会う」のが最大ミッションなのである。



ならば、出会った相手と連絡先を交換する段階までは
確実に押さえたいところだ。
この際「見た目で女性を判断するなんて。」などと言わず
確実に「見た目で『有り』を取る」戦略を練るべきだ。
「誰からもカードもらえなかった。私って魅力ないのかしら…。」と
自己肯定感をガリガリ削っている場合ではないのである。


まずは戦略ありき。


以前、ある恋愛コンサルタントの方が仰っていたが
「婚活に先の丸いフラットシューズ、特にストラップ付きは厳禁。」
だそうだ。
理由は「幼く見えるから。」
これには非常に納得できる。

多くの女性が、首から上のメイクやヘアには
何時間も費やしても、足元には気を遣わなすぎている。


人生のパートナーとなる女性を探しているのに、
目の前の女性が、幼稚園児の履くような、先の丸いストラップシューズを
履いていたら、男性はどんな印象を持つだろう。
幼い印象は、人生のパートナー探しにおいては不利なのである。




そこでやはり、ハイヒールをお勧めしたい。
実は、前述の恋愛コンサルタントの方は
「天を突くようなハイヒールはNG」
とも仰っていて、ここはハイヒールコーチとしては不本意なのだが。

12センチとはいかなくとも、せめて7-8センチのハイヒールを
きれいに履きこなし、立ち姿の美しい女性がいたら。
それだけで、女性参加者の誰よりも際立って見えるに違いない。


パーティーの当日だけ、気合を入れて
いつもは履かない高さのヒールを履いても
足が痛くなって辛い思いをするだけである。

日頃からハイヒールが履ける身体作りをしておけば
いざという時に勝負ヒールを履いても、余裕で履きこなせる。



何より、ハイヒールで美しく歩く練習をすると
自然と身体の軸を使うようになる。
心と身体は、面白いほど密接に関係しており
身体の軸が確立されると、同時に心の軸も確立されるものだ。

芯の通った、自分軸の女性。
このような女性こそ、人生のパートナーに相応しい。



憧れのウエディングドレスを纏い
ヴァージンロードを美しく歩くためにも
婚活中の女性は、ハイヒールレッスンを受けることを強くお勧めする。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana













2018年8月16日木曜日

祈りの日(8月15日に寄せて)

今日は8月15日
73年目の終戦記念日である。

職場の事務室でつけているNHKで
当地時間の午前11時に戦没者追悼式の模様を中継していた。



私が初めて夫の母と会った時
彼女は「子供の頃 日本の歌を習ったよ。」と言って
♪身よ東海の空明けて♪
と、「愛国行進曲」を歌いだした。
私は何と言っていいか分からず、曖昧に笑うしか出来なかった。




マレーシアは戦時中1941年から1945年の間、日本軍の占領下にあった。
それはマレーシアの国民にとって、暗い時だった。
私の夫の父母、そして親戚の多くは、ケダ州アロースター出身だ。
戦時中アロースターにあった飛行場は、日本軍に接収され
夫の父は戦闘機の整備工として徴用された。

町の食料は全て日本軍に差し出さねばならず
住民はわずかな配給に頼るしかなかったそうだ。
幸い夫の父は、アロースターに駐屯していた日本軍の士官に気に入られ
軍用の食料を分けてもらったりしたという。
アロースターに住んでいる夫の叔父、叔母は当時のことを
覚えており、「○○さん(士官の名前)は良い人だった。」と言う。

だが同時に、マレーシアでは中華系を中心として
抗日運動が起こっており、抗日活動に参加した住民には
苛烈な弾圧が与えられた。

町の小学校では日本語が教えられ
義母が歌った歌も、その時習ったものだ。




終戦と言われても、私自身戦争を知らない世代だし
平成生まれの若い方には、なおピンと来ないかもしれない。
だが、何百年も前ではなく、私達の父母、祖父母の時代に
世界中で多くの尊い命が失われる戦争があった。

誰が悪い、どの国のせい、と非難し続けるのは簡単だ。
だが、非難しても失われた命は戻らない。
今を生きる私達に出来るのは
歴史から学び、犠牲になった人々のために祈り
未来に何が出来るか考えること。
そして次の世代のために、自分が出来ることを
粛々と行うことだと思う。




今も、世界の各地で、紛争や内戦や戦争がある。
最近では無差別テロも頻発している。
それらは決して、遠い国の出来事ではない。

戦争からは何も生まれない。あるのは破壊のみ。
そして戦争は、美しいものを破壊する。




美は心に潤いと余裕と、優しさを齎す。
心に潤いのある人は戦わない。
戦わない人が集まれば、戦争にはならない。
子供のように単純な思考であるが、私は本気でそう思っている。

だからこそ、私達は美を忘れてはならない。
美しいものを美しいと言える世の中を守らねばならない。




この世を動かす法則は、憎しみや争いではなく
愛と美こそが唯一の法則なのだから。





マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana

















2018年8月14日火曜日

婚活戦線とハイヒール②

はじめにお断りしておくが
もしかしたら、婚活中の方や
婚活パーティに出席経験のある方から見れば
「それは違う」という部分があるかもしれない。

私は婚活パーティに参加したことが無いので
全部のパーティが、今から綴るのと同じとは限らない。
また、婚活パーティの是非を問うものではないので
そこのところをご了承いただけるとありがたい。


では、私にとって未知の世界である
婚活パーティでは、どんなことが行われているのか?


一般的には

プロフィールシート記入
参加者全員、一人ずつトークタイム
気になる方のお名前をシートに記入
カップル発表(発表が無いパーティもあり)

というのが、だいたいの流れだそうだ。



まず、私が衝撃を受けた知人の一言。


「見た目で<有り>を取れなければ、先は無い。逆転はありえない。」


ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!! 

思わず顔文字が出てしまうほど呆然としたが
続きを聞いて納得した。

トークタイムで参加者の男性とお話をする時間は
お一人あたり5分程度。
わずか5分の会話で
相手に「この女性ともっとお話してみたい。」
という印象を与えられなければ
その後、誰からも連絡先をもらえないのだ。


実際、第一印象が好印象だった女性には
多くの男性からのアプローチが殺到し
逆に、せっかく参加しても、一人のアプローチも無い女性もいるそうだ。


何と言う過酷な世界であろうか…。
私など、聞いただけで腰が引けてしまうようなシビアさである。


このシビアな戦いを、どう切り抜けて勝利を掴むか。
戦いには戦略が必要だ。


ー続くー



























2018年8月12日日曜日

共鳴

昨日はトランスジェンダーの方に向けて
私の信念を綴らせていただいた。


本日、思いがけず素晴らしいメッセージをいただき
心から感動している。
そして、本日のBlogで、この方が溢れる想いを綴られている。

Team Asami Parisの先輩、caméliaの Ayako様
激しく共鳴した想い

静かな中に、力強いエネルギーを感じる
素晴らしい文章。
清楚でありながら
気品と、芯の強さを感じさせる
まさに、caméliaのようなエネルギーに満ちた
素晴らしい文章なので、ぜひお読みいただければと思います。



世の中には色々な価値観があり、
もしかしたら昨日の記事を
受け入れられない方もいらっしゃるだろう、と覚悟の上だった。
だが平均を上回るアクセスをいただき
その上、Ayakoさまからもご感想をいただき
思い切って投稿して良かったと思う。


投稿にあたっては、先週当地で起きた
ひとつの出来事がきっかけである。

実はマレーシアは、
LGBT
(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの略 
セクシャルマイノリティの総称のひとつ)の方々に対して厳しい。
お隣のタイと違い、国教のイスラム教が同性愛について否定的なため
LGBTに対する世間の目も厳しいのだ。

先週、マレーシア北部のペナン島で
ペナンフェスティバルのエキシビジョンに展示されていた
ポートレートのうち、州政府の命令により
LGBTの活動家の写真が撤去されるという出来事があった。


これに対して抗議の声が各方面から上がり
現首相の娘で、女性の権利や地位向上の活動をされている
マリナ マハティール女史は
LGBT活動家のポートレートを撤去するならば
同フェスティバルに展示されている
自分のポートレートも撤去して欲しいとの
コメントを発表した。



私も強い憤りを感じたが
抗議の声を上げるのではなく
私の信念をネットの海に投げることで
ジャッジをしない、ひとつのあり方を示したつもりである。




女性の心をもつ全ての女性が
美しくなる権利を持つ。

美しく在りたい人が
美しく在ろうと努力する自由がある

それは決して誰にも侵されてはならない
権利なのだと思うのです。



Ayako様がきっぱりと言い切られていたとおり
私もまさに、同じことを感じている。

美の前では誰もが平等であり自由
その自由を 誰もが当たり前に享受できる世界
そんな世界になることを、心から願っている。


マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana





2018年8月11日土曜日

ハイヒールと女性性:トランスジェンダーの方へ

婚活戦線の続きを綴ろうと思ったが
ふと閃いたので、今日は別のことを綴ることにした。


私はハイヒールコーチとして
年齢、国籍、住んでいる場所に関わらず
美しくありたいと願う、全ての女性のために
ハイヒールを通じて
その願いを叶えるお手伝いをさせていただく。
これが私の信念である。

ここで言う「女性」とは?
その点について、少し補足させていただきたい。



sub Rosaでは
「女性」の定義を次のように理解している。


生まれ持った遺伝子や
法律上の書類に記された性別に関係なく
魂の性が女性であり
女性であることに誇りを持ち
女性として美しく生きる覚悟のある方



ここでは
「女性」とは姿形や遺伝子で定めるのではなく
自らの魂が、私は女性ですという方なら
どなたでも女性と認識させていだだく。

あえて今日の題名に
「トランスジェンダーの方へ」と銘打ったのは
以前から、ハイヒールコーチになった暁には
トランスジェンダーの方にも門を開きたいと思っていたからだ。
その理由は、忘れ得ぬ友へで綴ったとおりである。





私のサロンは、法律や常識が支配する場所ではない。
もしもここに、法があるとすれば
「美」が唯一の法だ。

美に、法律上の性別は関係ない。
常識も関係ない。

これは私の、昔からの信念であり
誰が何と言おうと、絶対に曲げるつもりは無いのである。




誰の中にも、男性性と女性性がある。
その方が自らの女性性を開花させ
女性として美しくありたいと願うなら
生まれつきの性別がどうであれ、私の前では女性なのだ。

このBlogに目を留められたトランスジェンダーの方で
ハイヒールで美しく歩きたい方や
女性として開花したい方がいらっしゃれば
遠慮なく私の門を叩いていただきたい。

Skypeのプレタポルテレッスンなら
あなたの安心できる空間で
思い切り女性性を発揮することができる。




美しくありたい全ての「女性」を応援すること。
それが私の、魂からの喜びなのだから。
今、誇りを持ってそう言い切れる。



全ての女性が、美しくあることに誇りを持ち
堂々と生きることを心から願う。





マレーシア クアラルンプールより 心からの愛を込めて
Nana



































婚活戦線とハイヒール①

昨夜は夕食後、少しだけ横になって休むつもりが
そのまますっかり眠ってしまった。

途中で娘に
「ママ!寝るんならシャワー浴びて、ちゃんとベッドで寝なさい!」
と起こされ(笑)、半分眠りながらシャワーを浴び
そのまま寝ようとしたところ
「髪をちゃんと乾かしてから寝なさい。」
と、再びご指導が入り(笑)
娘にドライヤーで髪を乾かしてもらうという体たらくだった。
全く、これではどちらが母親か分からない。(苦笑)




さて、最近、知人から日本の「婚活パーティ」なるものの
事情を聞く機会があった。
こう見えて(?)実は、私はもともと人見知りであり
知らない人が大勢集まるパーティなど、大変苦手である。

そんな私なので
恐る恐る聞いた「婚活パーティ」事情は
一言で表すと「激戦の戦場」だった。

あまりの衝撃に呆然とお話を伺っていたが
よく考えると色々と分析出来ることも多く
Blogで取り上げてみたいと思った。



今日はこれから出かけるので
続きは後ほど綴らせていただくことにする。



婚活に興味のある方は
ぜひ続きもお読みいただければと思う。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana









2018年8月10日金曜日

女性としての性に終わりは無い

昨日はあまりの眠さに負けて
Blogを綴ろうと思いながら寝落ちしてしまった。

異常な眠さの原因は分かっている。
生理が始まる直前だったからだ。


私は生理が始まる直前、異常な眠気に襲われる。
それは地の底に引きずりこまれるような眠さで(笑)
何をしても抗えない。
そういう時は無理をせず、パッと寝てしまうのが一番だ。


私は今年50歳になった。
50歳と言えば更年期真っ盛り。
いよいよ「閉経」という言葉が、現実味を帯びてくる。


有難い事に、所謂「更年期障害」に当たる症状が
ほぼ無いため、ゆっくりと穏やかに、閉経に向かっているのが分かる。

そうなると、生理が来ることさえ愛おしく
「あら、来てくれたのね。ありがとう。」
という気持ちになるのだ。



今は昔ほどではないかもしれないが、私達の中には
「閉経したら、女性として終わり。」
という思い込みが根強く残っているように感じる。
私達の母の時代は、50代の女性と言ったら本当に
おばあちゃん、の雰囲気を醸し出していたものだ。

しかし時代は変わって、50代、60代はまだまだ
人生の盛りの年代になった。


更年期、そして閉経を迎えると、ホルモンの変化で
肌の色艶が確実に変化する。
だが、閉経しても女性であることには変わりは無い。
生殖機能がお役目を終えただけであり
女性という「性」を持つものとして生きることには
何ら変わりは無いのだ。



それなら、どんなに年齢を重ねても
女性であることを楽しんで生きたいものだ。
肌の色艶が衰えたら、身に纏うもので華やかさを加えて
一生、女性としての華を持ち続けたいと思う。


以前お会いした80代のお客様は
明るいピンクの花柄ブラウスに
キラキラ輝く、テディベアのブローチを付けていらした。
腕時計にも、熊ちゃんのチャームが着いており、
可愛いものがお好きなのだな、と感じた。
お好きなお洋服と小物を身に付けられたその方は
とてもチャーミングで愛らしく
素敵なおばあちゃまであった。



どう抗っても、人は年月には勝てず、必ず年を取る。
ならば美しく、楽しみながら魅力的に年を取ってゆきたい。
もちろん、ハイヒールと共に。


マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana











2018年8月8日水曜日

HeatyとCooling

ネットのニュースで 連日の日本の酷暑ぶりを読むと
日本はもう、熱帯の仲間入りをしたのではないかと思う。

特に今年の酷暑は異常で
40度を記録した地域があるなど、まるでインドのようだと思った。


マレーシアは赤道直下にあるので
さぞかし暑いだろうと思われるだろうが
この10年ほどは、日本の夏のほうがマレーシアよりずっと暑い。

お盆の時期に遊びに来る友人達が
「マレーシアのほうが涼しい。」と 驚くほどだ。

紫外線は強烈だが、日陰に入ると意外と涼しく
夜になると汗が出ない程度まで気温が下がる。
雨でも降れば尚更で、エアコンなしで十分過ごせる。



マレーシアに住んでいると
heatyとcoolingという言葉を良く聞く。
英単語のようだが、正式な英語ではなく
多分欧米の方にheatyと言っても、あまり通じない。
英語から単語を引っ張ってきたマレーシア語というのが
妥当だろう。

ではheatyとcoolingとは何かと言うと
熱性のものと冷性のもの、という意味だ。
主に食べ物のことを指し
食べると身体が熱くなるものと冷えるものに分けられる。


heatyな食べ物は
辛いもの、刺激物、渋みが強いお茶、コーヒー
アルコール類。牛肉、羊肉
そして、何と言ってもドリアン。


果物の王様と呼ばれるドリアンは、特に身体の熱が上がりやすく
heatyな食べ物の代表である。
ドリアンを食べ過ぎると熱が出ると言われ
アルコールと一緒に食べるのは厳禁である。
マレーシア人は、ドリアンとアルコールを一緒に食べると
身体の熱が上がりすぎて死ぬ、と固く信じている。


coolongな食べ物は身体の熱を下げるもので
メロン、すいか、冬瓜、龍眼、漢方の菊花茶、仙草などが代表である。
ココナッツの実に入っているココナッツウォーターも
代表的なcoolingで、ココナッツオイルもcoolongである。

熱があるときは、ココナッツオイルで頭皮をマッサージし
ココナッツウォーターを飲むと、早く熱が下がる。
特に水疱瘡に良く効き、水疱瘡の痕が残らず
きれいに治ると言われている。



heatyとcoolongの由来がどこなのかは謎だが
おそらく中華系の移民と共に、漢方の食養生が入ってきて
各民族に浸透したのではないかと思われる。

この他にも、マレー系はマレー系の
食べ物に関する言い伝えがあり
インド系はアーユルヴェーダの食養生を実践していたりする。
いずれ少しずつご紹介できればと思う。



マレーシアより暑い酷暑の日本
お勧めの食品はスイカと龍眼だ。
スイカは身体の熱を取り、必要なミネラル補給が出来るので
下手なスポーツ飲料よりずっと良い。

龍眼は日本でも、干したドライ龍眼がネットで入手可能なので
ぜひお試しいただきたいと思う。
ドライフルーツのようにそのまま食べても良いし
水から煮て、蜂蜜などを加えて飲み物にしても良い。
紅茶を入れる時に、数粒加えるのも美味しいし、
甘露煮にしても良い。

補血、滋養作用、疲労回復作用があるので
特に女性にお勧めする食品なのである。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana





          中国語で「龍眼」
          マレー語では「mata kucing(マタクチン:猫の目)」








2018年8月7日火曜日

新しい世界への扉を開く

「凄い!全然違いますね!」

画面の向こうで、クライアントが心底驚いた表情で
感嘆の声を上げた。



プレタポルテ第1回目のレッスン。
初回のレッスンは、ストレッチとエクササイズを伝授するのみなので、
実際に素足のエクササイズとハイヒールウオーキングを実践する
初めてのレッスンであった。




1回目のレッスンでは、ハイヒールウオーキングの前後に
BeforeとAfterの歩きを撮影させていただく。

この方もハイヒールウオーキングのレッスン前後の
歩きを撮影し、レッスンの終わりにお見せした。
ご自分の歩きを初めて動画で見た驚きの声が
冒頭の一言である。

Beforeの歩きは、踵に体重が乗り、腹筋が全く使われていない。
膝と膝の間が完全に開いており、ガツンガツンという歩く音が響いていた。

それがAfterでは、腹筋を引き上げる意識が入ってきて
身体の揺れが減り、膝と膝の隙間がほぼ無くなり
足音もコツコツくらいの小さい音になった。

たった20分弱の、初めてのハイヒールウオーキングで
自分の歩きに、明らかに目に見える変化が起きた。
その衝撃はとてつもなく大きかっただろう。





「凄いです。意識って大事なんですね。
もう、元の歩きを見るのが嫌です。」

もう一度動画をお見せした時
クライアントがしみじみとそう仰った。


「優雅に歩けるようになりたいから、頑張ります。」


そう言い切られた時の、キラキラした目の輝き
清清しい表情は、本当に輝いていて美しく
この方はきっと、美しく歩けるようになり
人生が音を立てて変わって行くに違いない、と確信した。

クライアントが初めてのハイヒールウォーキングで
人生の新たな扉の向こうに踏み出した瞬間。
コーチとして、その美しき瞬間に立ち会える喜び。
こんなにも素晴らしいものだとは、予想以上であった。



ハイヒールは特別なもの。
ハイヒールレッスンは、ハイヒール上級者が受けるもの。
自分には無理。

もし、そう思われている方がいらしたら
それは、全くの思い込みである。

ここでご紹介したクライアントは、5センチのヒールすら
滅多に履かずに過ごしていた方だ。
人生初の7.5センチヒールでレッスンに挑んだこの日、
彼女は今までの世界から飛び出す鍵を手に入れた。




以前は、私もこの方と同じだった。
誰にでも出来るのだ。
だからハイヒールは、特別な人だけの物ではない。
全ての女性が、ハイヒールで美しく歩くことが出来る。

違いは やるか、やらないか、だけなのだ。


どうか、ご自分を見くびらないで欲しい。
低く見積もらないでいただきたい。
諦めるのはいつでも出来る。
美しくなりたいと思ったら、あとは飛び込むか否か。
それだけである。

美しくなることへの情熱。
そして飛び込む勇気。

必要なのは、この二つだけだ。
後は、貴女の歩きを美しく導くのが
私達ハイヒールコーチの仕事だ。




新しい世界への扉の鍵は
あなた自身が握っている。

ハイヒールと共に、その扉を開いていただきたい。
きっと、想像以上に素晴らしい世界が待っているだろう。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana





















2018年8月6日月曜日

目力とカリスマ性

20代の初め頃だったと記憶しているが
街で偶然 美輪明宏さんをお見かけしたことがある。
それも2回。


一度目は新宿。
新宿駅近くの大きな手芸材料店で、アクセサリーパーツを見ていたら
隣に何か黒くてキラキラした塊(?)がグッと入ってきた。
え?と思って隣を見ると、美輪明宏さんだった。

当時は今のように黄色い髪ではなく、黒髪で
ラインストーンが散りばめられた黒いベルベットのロングコートに
ラインストーンの着いたベルベットのバレエシューズを履かれていた。

『美輪さん!?』と、思わずまじまじと見つめてしまったが
挙動不審な私に気が付いたのか、美輪さんが私のほうを見た。
ほんの数秒であったが、その視線の鋭さ、圧倒されるような
感覚は今でも覚えている。


二度目は渋谷。
渋谷パルコの中にあったインテリアショップでぶらぶらしていた時
「ちょっとアールデコ風のデザインなのね。」
という、「あの」声が耳に飛び込んできた。
もしかして?と声のした方を見ると
そこに虹色の塊がいた(笑)

マルチカラーの、虹色ニットのロングコート。
襟元はほぐした毛糸がフサフサとあしらわれていた。
そして足元は、虹色のマルチカラーのスパンコールの靴が
キラキラと輝いていた。

その時は真正面から目が合ってしまい
じっと正面から見つめられた。
こちらを見透かすような、深く鋭い眼差しだった。



美輪さんは著書の中で
「昔の映画スターは、画面に出てきた瞬間「出たー!」という感じだったものです。
それだけ強いエネルギーと、華があったのです。」
と仰られている。
そのお言葉通り、美輪さんご自身が
まさしく「出たー!」という雰囲気で(笑)
人というより、なにか強いエネルギーの塊がそこにいた。

オンとプライベートで、雰囲気が全く違う芸能人もいるが、
美輪さんは、テレビや雑誌などで見る美輪さんと全く同じであった。

こちらが挙動不審だったためか、グッと睨むような視線で見つめられ
二十歳そこそこの小娘だった私は、その目力に負けて
とうとう声をかけることが出来なかった。
今思えば、もったいない話である。



コンサルティングで、カリスマ性の構築というプログラムがある。
私はその時、ロールモデルとして、美輪さんを揚げた。
あの、グッとこちらを見据えた視線が
今でも忘れられないからであった。


私が美輪さんをお見かけしたたのは、今から30年ほど前。
よく考えれば、当時の美輪さんは、今の私と
大して変わらないお年だったはずだ。

同じくらいの年齢でも、あの目力には程遠い。
人生経験が比べ物にならないのは100も承知だが
ほんの少しでも、美輪さんの目力に近づけるようになりたい。


今度、街でばったり遭遇したら
堂々とお声がけしてみようと心に決めている。
その時は、美輪さんの目力に怯まないことも決めている。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana




               歩いている時の自分の姿勢や
             威厳に対しての気配りがなさ過ぎるのは
             日本人の特徴です。


              (著書 『天声美語』より)















2018年8月5日日曜日

数字ではなくライン

「nanaさんの脚はアスリート脚ですね。」


現在、プレタポルテレッスンを受講してくださっている
お客様からいただいたお言葉である。

そうなんです。と笑って返したが
実はこの脚が、私の長年のコンプレックスだった。


私の身体は父親似で、がっちりと筋肉質である。
筋肉が発達しやすく、筋がしっかりと見える身体だ。

「スポーツ得意そうですね。」
「毎日走ってるんですか。」
「週何回ジムに行ってますか。」

こんなお言葉をよくいただくがが
スポーツはどちらかと言えば、水泳以外は苦手だし
走るのは大嫌いだし
ジムはもう何年も行ってない。

そう答えると、ほとんどの方が驚かれ
「引き締まってるから、毎日ジム行ってるのかと思いました。」
などど仰る。




今は若い頃に比べて脂肪が落ちたため、引き締まって見えるが
若い頃は脂肪もあり
元々の筋肉質と合わさって、かなり体格が良く見えた。

特に脚はふくらばぎが非常に発達しており
いわゆる「ししゃも脚」であったし
腿も太く、ガチガチの筋肉で
逞しいことこの上無かった。


私はこの脚が嫌いで嫌いで
何故こんな脚なんだろう。
どうしてもっと脚を細く産んでくれなかったかと
親を恨みもした(笑)

10代の半ばから20歳くらいまでは、脚を隠すために
ズルっとしたスカートしか履かず
ミニスカートなどとんでもなかった。

ジーンズを履こうとすると、必ずふくらはぎのところでひっかかり
それ以上ジーンズが上がらない、という悲しい思いをするため
ジーンズは絶対に避けていた。
後々、ジーンズも履くようになるのだが
それは、膝が破れたブカブカのメンズを
ウエストをギュっとベルトで閉めて履いていたのである。


何とか脚が細くならないか、と
あらゆる方法を試みたが、ガッチリ脚は全く細くならず
胸から痩せてゆくという、これまた悲しい結果にしかならなかった。

そしてハイヒールを履くと、太いふくらはぎがムキッとなるため
ハイヒールは似合わない、履けないと思っていたのだ。


そんな私が、今では10センチのハイヒールを履き
堂々と膝上のスカートを着用している。
しかもハイヒールコーチとして、人様に歩きを教えているとは
人間とは、どこでどんな変化が待ち受けているか
本当に分からないものである。




多くの方が間違った思い込みをしているのだが
脚は、細ければ良いのではない。
太い脚だからダメなのでもない。

太い細いとか、計った数字ではなく、
見た目のラインが重要なのだ。
多少実寸が太くても、ラインが整っていれば
ゴージャスでグラマラスな脚になる。



ハイヒールを日常的に履くようになって
脚のラインが変わった。
つくべき所に筋肉が付き
括れるべきところが括れてきたため
メリハリがあって、グッと引き締まった脚に見えるのだ。

実は実寸はしっかりあるのだが、今では自分の脚が
「なかなか悪くない。」と思える。
そう思えるようになって、膝上の服も堂々と着られるようになった。



長年のコンプレックスが いつの間にか消えていた。
人生で初めて、自分の脚が大切に思えるようになったのだ。
たかが脚。でも、コンプレックスを抱える人間にとっては
自分の脚がとんでもなく恥ずかしく、人目に晒したくないのだ。

そのコンプレックスが消えることで
どれほど大きな自信が齎されることか。
着たかった服が着られるようになり
人前で堂々と脚を出して歩ける。
それは、人生を変えるほどの大きな自信に繋がると
私自身が身を持って経験している。


私の脚はスポーティで
引き締まっていて、アスリートのような脚。
今では、私らしいこの脚が大好きだ。
もっと大切にしてあげようと思うし
もっと美しくなると思っている。






脚にコンプレックスがある方
何をしても痩せない、ガチガチ脚でお悩みの方は
ハイヒールに足を入れてみることをお勧めする。
脚のラインは、必ず変わる。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana


















































2018年8月4日土曜日

差し出すということ

娘の家庭教師のG先生は
我が家の子供3人が、小学校5-6年生の2年間
お世話になっている方である。



先生は昔、インターナショナルスクールで英語教師をしていたが
白血病の治療のため退職せざるを得なくなり
フリーランスの塾講師となったそうだ。
シングルマザーで、ご主人は15年ほど前に亡くなられた。
そこから女手ひとつで一人息子を育てられた。

私達が先生と知り合った当時、ご自分が白血病であり
現在は治っているが、数年間はなお
経過観察が必要だと仰っていた。



子供たちを教えるのが本当にお好きで
子供の個性を見ながら、教え方も細かく調整してくださる。
そのお人柄を見込んで、最初は英語だけ教えていただいたのを
他の教科も、G先生にお任せすることにした。
それ以来、もう10年近いお付き合いである。




先生はインド系で、熱心なヒンドゥー教徒である。
ヒンドゥー教徒の知人があまりいない私は
授業の後に先生をご自宅まで車で送る道
ヒンドゥー教の色々なお話を伺うのが、大変興味深い。

ボランティア活動を熱心にされていて
貧困層のためのボランティアセンターでも
週1回、子供たちを教えている。

今月は、ご自身が所属されている、ある協会の大きなチャリティイベントがあり
その資金集めに奔走されていらっしゃるとのこと。

なぜ、そんなに熱心にボランティア活動をされるのか
以前伺ったことがある。



「私は病気をして、その時に必死で神様に祈りました。
神様、私には息子がいます。彼の父親は若くして亡くなりました。
私は今 死ぬわけにいきません。
どうか、生きさせてください。って。

そして神様は私を生かしてくださっています。
だから私は、生かされていることに感謝をし
生かされている命を、ほんの少しだけ
人様のために使わせていただいているんです。


私達(ヒンドゥー教徒)はカルマと輪廻を信じています。
ボランティアやチャリティをすることは
カルマを減らすと考えられているんです。
カルマは無くなりはしませんが、
他者のために奉仕することで減らすことが出来る。
そして、他者への奉仕は、結局は自分へ
大きな喜びを齎してくれます。」



私達はともすれば、「何を得られるか」にフォーカスしがちである。
あれが足りない、これが足りない。
どうやったら足りないものを得られるか。

だが今持っているものに感謝し
それを少しでもいいから、他者のために差し出すこと。
そこから愛と感謝の循環が始まる。
先生のお話を伺って、そんなことを思った。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana














2018年8月2日木曜日

Blogと私

7月の密かな目標。
それは、「Blogを毎日綴る」だった。

7月にアップした投稿数は29記事。
パーフェクトまではいかなかったが
まあまあではないかと思う。
この目標は、8月も継続してゆくつもりだ。



Blogは大体、就寝前に綴ることが多い。
仕事と家事と週2回のダンス。
子供たちの塾の送り迎え。
それらを終わらせると、どうしても就寝前しか
PCに向かう時間が取れないから、なのだが。



疲れている時は、綴りながら半分意識が飛んでいる時もあり
ハッと気が付くと、画面に意味不明の文字が並んでいることもある。
例えば、こうして打っている文章の途中にいきなり
亀の子たわしとせっけん などと打たれているのだ。
一体どこから降りてきた言葉なのか、全く謎だ。

もちろん、投稿する前に読み返してチェックし、
投稿してからも文字のバランスを見たりするのだが。
あまりに自動書記(笑)がひどい時は
翌朝もう一度チェックすることもある。
まがりなりにも美を謳った記事の中に、いきなり
亀の子たわしとせっけん
が紛れていては、あまりにも情けないので。




毎日欠かさず、必ず投稿したいなら
記事のストックを書き溜めておいて
ストックから投稿すると言う手もある。

だが、私はBlogに関しては書き溜めが出来ず
その日思いつくままに綴るほうが合っているようだ。
おかしな言い方だが、書き溜めた記事は
「鮮度が落ちる」ような気がしてしまうのだ。

私のささやかなこだわりで
「書きたての新鮮なBlogを読んでいただきたい。」
という思いがあるのかもしれない。



私のBlog記事は、大抵長い上に
行もみっちりと詰まっている。
もう少し短く纏めたほうが良いのか
と思いつつ、綴り始めるとつい止まらず
気が付くといつも、結構なボリュームになってしまう。

読み手は大変だろうな、と思う。
特に携帯でお読みくださっている方に
全然優しくない長さと、文字の詰まり具合である。

それでも、有り難いことに
「NanaさんのBlogが好きです。」と仰ってくださる
奇特な方もいらっしゃって
本当にありがたく、感謝の気持ちが湧いてくる。




今日は軽く纏めようと思ったが
気が付けばいつもどおりのボリュームになってしまった。
結局私は、自分のBlogにとても愛着があり、
私の分身のようなものなので、
自分の気持ちを素直に載せたいのだ。


これからも、私が感じたことをそのまま
発信し続けてゆきたい。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana













2018年8月1日水曜日

ハイヒールへの熱い想い



骨盤から背中からリンパから、なのですね。

美は1日にしてならず。ですね。

憧れのハイヒールを履きこなすために、

おばあちゃんになっても 颯爽と歩くために
エクササイズこなしますね。

スカイプでの講習でしたが、

細かいところは 近づいて、よくわかるように見せていただきましたし、
双方向ですから、一つ一つ確認しながら
進めていただきました。
間違いやすい点、注意点も細かく教えてくださいましたので、よくわかりました。

今日の最後に、Nanaさんがハイヒールを履いて歩いて見せてくださいました。

とても美しかったです。
そうなるために 頑張ります。


こちらは、新たなクライアントからいただいたお便りを
ご本人のお許しを得て、一部ご紹介させていただいた。


小柄で、キュートな華やかさをお持ちの方。
「ハイヒールを履くと、背が高く見えるから大好きなんです。
でも長時間履くと、翌日膝が痛くなって困っていました。」
そう仰っていらした。
脚の筋肉が無いんです。とのことだが
確かに、ほっそりとした膝下の持ち主でいらっしゃる。

ハイヒールのレッスンと言うと
歩き方だけを教えてくれるのだと思っていたら
身体作りからだと知って、最初は驚かれたようだ。
だが、理論から説明すると、納得してくださり
ハイヒールについての熱い想いを聞かせていただいた。

正しい意識を入れて、エクササイズをしていけば
必ず身体は変わりますし、歩きも変わります。
一緒に頑張りましょう。
そうお伝えして、初回のレッスンを終えた。



クライアントの純粋な想いはいつも
私に心からの感動を与えてくれる。
その想いにお応えできるよう
精一杯努めさせていただくのみである。




こちらの方は、東京 池袋で占い師をされている

寧寿(ねいじゅ)さん

タロット占い、数秘術、ブロック解除などを駆使して
恋愛や夫婦関係など、人間関係のお悩みのご相談を得意とされる。
また、ご縁結びや悪縁切りなどもなさっていらっしゃる。

カウンセラーのような話しやすい雰囲気で
女性ファンだけでなく、男性のクライアントからの
信頼も厚い寧寿さん。
人間関係でお悩みの方は、ぜひ鑑定を受けてみてはいかがだろうか。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana








肩甲骨と見た目年齢

先日のExchangeで指摘を受けて以来、気になっている頭のポジション。
頭が前に来るということは、首、デコルテ、肩甲骨、背筋
全てが弱いということ。
これは宜しくない、と 
翌日からいつもより念入りにストレッチを行い、
いくつか肩甲骨のエクササイズも追加して行っている。


自分では全く意識していない時に撮られた写真を見て
ぎょっとした経験は無いだろうか。
顔の表情も、もちろん気になるが
破壊的に衝撃が大きいのは、何と言っても無意識の時の背中。
そして横から見た首の位置である。


背中の丸みと前傾した頭のポジション
それだけで、印象は一気にプラス10歳にも15歳にもなる。
しかもそういう場合、もれなく「生活に疲れた女性に見られる」
という、有り難くないおまけも付いて来るのだ。


肩甲骨は、身体の中でも老化が始まるのが早く
25歳くらいから可動域が狭くなってくるそうだ。
最近はスマホの影響もあり、首が前傾した状態で
固まっている方も珍しくない。
そうすると、ますます肩甲骨の動きが悪くなってしまう。

皆さん、肩こりは気にされるが、肩甲骨の動きには意外と無頓着である。
肩甲骨が固まってしまうことで起きる影響は、次のとおり。

肩こり、首こり
大胸筋が衰える ⇒ バストの下垂
背中の筋肉が使えない。代謝が落ちる。 ⇒ 落ちにくい背中の贅肉
腕の可動域が狭まる ⇒ 二の腕が太くなる
骨盤の可動域が狭まる。骨盤が寝てしまう ⇒ 腰痛、お腹ぽっこり



少し書き出しただけでも、恐ろしい負の連鎖が起きることが
お分かりいただけるだろうか。


「見た目年齢マイナス○歳」
女性向け記事の常套コピーだが
どんなに服やメイクで頑張っても
身体のポジション、姿勢、全体のシルエットに無頓着では
決して見た目年齢はマイナスにならない。

それどころか、年齢が上がるほど
ピンポイントで若作りをすると、痛々しく見えてしまうのである。

何よりも意識すべきはまず、自分の身体。
そして全体をトータルで見る意識だ。



ハイヒールのストレッチでは、背中のストレッチや
肩甲骨の可動域を高めるエクササイズがある。
また、日ごろから肩甲骨を寄せ、デコルテをグッと張る意識が入るため
背中が丸くなりようが無いのである。


スッと伸びた背すじと首
美しく収まった肩甲骨と肩
デコルテの緊張感
そして、誇り高く上げられた頭


これらを手に入れた時、女性がどんなに美しく見えることか。
「見た目年齢」などに囚われることなく
凜として美しい姿を手に入れたいと思ったら
ハイヒールの門を叩かれることを、断然お勧めする。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana













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