2017年12月16日土曜日

トラブルが起きたときには

昨日は仕事帰りに鍼灸に行った。

鍼灸をすると、副交感神経が刺激されるので眠くなる。
おかげで昨夜は、ブログ更新もしないまま寝落ちしてしまった。




昨日、鍼灸院からの帰り。
家についてから着替えようと、何気なく頭に手をやった瞬間
指先に触れるものがあった。


何と、鍼灸の鍼が1本、頭に刺さったままだったのだ!


もちろん、すぐに引き抜いたが、ずいぶん長いこと鍼灸に通っていて
初めての出来事だった。
あまりに意外だったのと、家に帰るまで頭に鍼が刺さっていたのかと思うと、
何だか可笑しくなって、引き抜いた鍼を手にしたまま笑ってしまった。




これを読まれて、皆さまはどう思われただろうか。
「そんな、危ない!」と思うだろうか。
「笑ってる場合じゃないでしょう。すぐに鍼灸院にクレーム入れないと!」と
思うかもしれない。

鍼が刺さったままなのを見過ごしたのは、確かに相手のミスだし、
危険ではある。
日本だったら、即クレームを入れて責任を問うのかもしれない。

しかしここはマレーシア。
日本人にしてみれば、まさかそんな!ということがよく起きる。
何かが起きた時に騒いだところで、埒があかないことはしょっちゅうだ。
むしろ物事がきっちり解決するほうが珍しいし、
「誠意を示す」という言葉など無いに等しい。




そういう時どうするか。
まずは何はともあれ、冷静になること。
現状を把握すること。
自分はどうしたいのか、自分の望む落しどころを決めること。
そしてその落しどころを得るために何をするか考えて実行する。

そして何よりも大事なのが、上手くいかなくても
そこで気持ちを切り替えて次に行く、いい意味でのあきらめ上手になることである。




私が嫌いな言葉のひとつに、
「どうしてくれるんだ」
がある。
クレームを言うとき、日本人が非常によく使う言葉であるが、
この言葉がなぜ嫌いかというと、責任転嫁そのものだからだ。

確かに、相手に全面的に落ち度がある場合もあるだろうが、
「どうしてくれるんだ」という言葉には、相手の落ち度や
罪悪感につけ込んで、責任を丸投げし、
何かを「してもらおう」という意図が感じられる。
私はそれが好きではない。

トラブルにあたっても、自分の意思は何なのか。
自分の意図はどこにあるのか。
まずは立ち位置を明確にすることが大事なのだ。
ここでも軸は非常に大切であり、軸がなければ延々と相手に振り回されることになる。





さて私は、件の鍼灸院に対して何をするか。
この次行く時に、「この前鍼が一本残ってたから気をつけてね」と話をし、
自分でも帰る前にもう一度確認する。
この辺りが適当かなと思っている。






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