髪が人生で最も長かったのは、高校入学の頃。
腰まで届く長さがあった。
特にロングへアに思い入れがあった訳ではなく
何となく伸ばしただけだったのだが。
ある日、ロングヘアをバッサリ切り
顎ラインのパツッとしたボブにした。
しかもサイドと襟足はバリバリに刈り上げてあり
授業中は髪を下ろして刈上げが目立たないようにしていたが
放課後は髪を結び、カリアゲちゃんと呼ばれていた。
当時の友人曰く
「グレたのかと思った。」
と思わせたほどの変貌だったらしいが
グレたのではなく、地が出てきただけであり(笑)
本人はケロっとしていた。
あの、バッサリと髪を切った爽快感は、今でも覚えている。
40センチ近く切ったのではないだろうか。
それは多分、中学校時代の「いい子ちゃん」の自分を
髪と共に切り捨てた爽快感だった。
それからずっと、ショートからミディアムの長さだった。
一度だけベリーショートにもしてみたが
ハチの張った、典型的な日本人型の頭では
憧れのジーン・セバーグと言うよりは子猿にしか見えず(涙)
それ以来、ベリーショートは封印している。
若かりし頃のバブル時代
世のOLは金ボタンのボディコンにロングヘア
ハイヒールで街を闊歩していたが
過剰に女を前面に出しているように見えて
私はロングヘアにハイヒールのイケイケOLが嫌いだった。
ところが今は、私自身がロングヘアにハイヒールなのだから
我ながら 一体どうしたことか、と思う。(苦笑)
若い頃目の敵(?)にしていたロングヘア。
自分にはロングヘアは似合わないと思っていたから
長い髪の女性たちが羨ましかったのかもしれない。
ダンスで髪をさばく練習をしていることもあるが
今までの自分とは違う自分に挑戦したくて
この2年ほどは肩下10センチほどの長さにしている。
年齢を重ねたこともあり
つまらないこだわりを捨てて
やりたいと思った髪形に、素直に挑戦できるようになった。
伸ばしてみて分かったのは
ロングの髪は、日頃の手入れが物を言うということ。
特に年齢を重ねた女性の髪はうねりが出たり
パサつきやすく、何よりも清潔感が大事だ。
ガサツな私には、これもひとつの良いトレーニングだと思っている。
本当はロングでもショートでも
自分のスタイルを貫いていれば、それで良い。
肝心なのは、その人の持つ魅力、エレガンスが
身体全体から醸し出されていることだ。
これは本当に深く、難しい課題であり
挑めば挑むほど、至らなさも浮き彫りになってくる。
それでも、諦めずに挑戦してゆく。
今はロングヘアにハイヒールだが
いつかまた、きっぱりとしたショートヘアにハイヒールという
自分に出会うかもしれない。
どちらにしても、「これが私」と胸を張って
全身で表現してゆけるように。
毎日の意識の積み重ねと行動あるのみ。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
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