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2018年12月21日金曜日

女性の性とハイヒール

朝、ハイヒールに足を入れた瞬間に感じた違和感。
いつもよりきつく感じ、足が浮腫んでいるのだと分かった。
歩いているうちに浮腫みは取れてきたのだが
お昼近くになって、浮腫みの原因が分かった。
生理が来たのだ。


女性とは切り離すことが出来ない生理。
私くらいの年齢になると、生理周期も乱れがちなので
いつ始まるのか予想がつきにくい時がある。

そんな時もハイヒールは敏感に、身体の変化を察知してくれた。


生理の時は足が浮腫みやすく、身体が重く感じる。
骨盤が開いて明らかに軸が取りにくい。
それでも、生理は女性にとって重要なデトックスの期間なので
無理をせず、生理期間中はハイヒールの高さを少し落としたりして
調整している。

軸が取り難くなるのは、私のクライアントの方々も同じようで
いつもパーフェクトな方が、急にガタガタな調子になり
体調を尋ねると「実は…」ということが多い。
そういう時は無理にレッスンを先に進めず
基本の脚捌きや腹筋の意識を再度入れながら、様子を見させていただく。



私は閉経までに、あと何回くらい生理がやってくるのか。
そう思うと残り少ない生理にも、懸命に働いている子宮や卵巣にも
愛おしさが湧いてくるのである。

閉経したら「上がり」などど言って
女性として終わったような表現がまかり通っているが
それは間違いだと断固として言い切らせていただく。
生殖能力は終りを迎えるが、イコール女性として終りでは無いのだから。

閉経しようが、あるいは病気や手術で子宮や卵巣を摘出しようが
女性としての性に変わりは無く
私たちは死ぬまで、女性として誇り高く生きてゆけば良い。



ハイヒールの哲学を学び、日々の生活にハイヒールを取り入れてから
女性の性を強く意識するようになった。

そもそも昔は、ハイヒールにロングヘアの女性が
女らしさを売り物にして媚びているようで、大嫌いだった。

今ではそれは、私の中にあった偏見だったと猛反省している。
もちろん、女を売り物にしている女性もいるだろうが、
全ての女性がそうではない。

むしろハイヒールを履くには、そしてハイヒールに相応しい女性であるには
見た目の華やかさや優雅なイメージとは真逆の
ストイックなコントロールが必要なのである。



女性の性を使って媚びるのではなく
女性という性を大切に、美しいものとして表現する。
それには何と言っても、ハイヒールが一番相応しいアイテムなのである。

せっかく女性に生まれてきたのだから
女性という性を最大限楽しみ、喜びを持って生きたい。
それは年齢が何歳になっても変わらない。



何歳になっても、ハイヒールを履いて美しくセクシーに。

今の私の目標である。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana










2018年9月27日木曜日

ヒップについて

購読しているヨガのメルマガから
「3Days美尻プログラム」なるものが配信されてきた。

面白いと思ったら試さずにはいられない性格なので
早速チャレンジしている。
15分間のプログラムだが、集中すると結構きつい。
毎日ハイヒールでヒップを使っているが
ヨガと筋トレからアプローチしたプログラムは
また違った角度からヒップに刺激を与えてくれている。


筋肉痛になるかと思ったが、意外と大丈夫で
ハイヒールの初回レッスンの時のほうが
よほどキツイ筋肉痛だった。
あの頃から比べると、私のヒップはハイヒールのおかげで
だいぶ鍛えられたようだ。

以前は筋肉痛に良くないイメージがあり
筋肉痛が出るとビクビクしていたが
ハイヒールレッスンで、すっかり筋肉痛とお馴染みになり
今では、筋肉痛が出ると「ここの筋肉が鍛えられているのね。」と
ニンマリしてしまうほどである。



さて、悲しいかな年齢を重ねるごとに
最も下垂が現れやすい箇所のひとつがヒップである。
もう年だから仕方が無いと、重力のなすがままになっていないだろうか。
身体は正直で、放置すればしただけ
どんどん重力に負けてしまう。
そこに加齢による皮下脂肪が加われば、その重みもあって
ダルダルに下がったヒップの一丁上がりとなる。

身体は放置すればマイナスの方向(老化、劣化)に進むのみだが
意識してケアをし、動かしてあげれば、必ずプラスの方向に変わるのだ。
本当に身体は、いじらしいほど正直なのだから。


年齢が現れやすいヒップや後ろ姿だからこそ
意識して鍛えてあげることが必要だ。
ハイヒールは最も身近で、しかも美しいトレーニングギアである。
正しくハイヒールで歩くには、どのくらいヒップを使うのか
肩甲骨を寄せ、背筋をキープする力が必要なのか。
やってみると、こんなに全身の筋肉を使うのかと
驚かれること必至である。

ヒップと太腿の筋肉は、身体の中でも大きい筋肉なので
ここが適切に動かせるようになると、代謝が上がり
冷え性の改善、ダイエット効果など
様々な恩恵がある。

毎日、何百歩、何千歩と歩きながら
身体も、心も鍛えられ、しかも見た目に美しいハイヒール。
大人の女性こそ日常に履いていただきたい。

年齢を言い訳にしないこと。
若い女性と張り合うのではなく、今の自分の年齢のベストを尽くす。
それが、年齢を超えた美しさを醸し出す第一歩ではないだろうか。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana



2018年9月6日木曜日

足指と足裏

北海道の地震に際し、心よりお見舞い申し上げます。
1日も早い復旧をお祈りいたします。



今朝、いつものストレッチをしながら気が付いたことがあった。
今日は鏡に自分が映る位置でストレッチをしたので
足首をまわす時に足裏が映っていた。
ふとそれを見て気付いたのだが
私は足首を回す時に、足の指が結構動いている。
しかも、左足より右足指のほうが頑張って動いているように見えた。

何故だろうと考えて
恐らく、足首を回す時に、足指の力で足首を回しているのではないか
そう思った。

私の右足は、左に比べて外反母趾がきつく
足裏の横アーチも崩れている。
ということは右足裏の筋肉が弱いので
それを補おうと、足指が頑張って動いているのだろう。


それでは足首を回すエクササイズの意味が無いので
意識して指を動かなさないようにし
足裏と足の甲、足首の連動で、足首を回すようにしたのだが
これが非常にキツい。

ということは、今までこの動きが
きちんとできていなかったのだ。


足首を回すくらい、簡単だろうと思われるかもしれないが
ゆっくりと確実に行おうとすると
足がつりそうになる。
私には現在、3名のクライアントがいらっしゃるが
皆さん口を揃えて
簡単だと思ったのに、足が攣りそうになって
10回も難しい。と仰る。



私達は普段、いかに足裏や足指を意識していないことか。
しかし、全ての体重を受け止めるのは足裏であり
体重移動に重要な役割を果たすのは足指である。

私がそれを実感したのはダンス。
以前はターンが上手くできず、必ずふらついていた。
だが足裏の重要性に気付き、足裏と指を鍛えることで
ふらつかずにターンが出来るようになった。


身体はひとつのユニットであり
どんなパーツも全て重要なのである。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana










2018年9月2日日曜日

なぜ、外側に体重がかかるとO脚になるのか

昨日、9月1日はBelle PassionのYukikoさんとのExchangeであった。
私は2回目となるExchangeだったが
今回も素晴らしいひと時をご一緒させていただいた。
Exchangeについては、また後ほど綴らせていただきたいと思う。



さて、ある調査によると、日本人女性の70%ほどが
「脚に自信が無い」と回答しているという。
同じアジア圏でも、韓国人女性では40%程度
中国人女性は30%ほどだそうだ。

確かに、マレーシア人女性を見ても
人種に関わらず「脚にコンプレックスがある。」という女性に
お目にかかったことが無い。
決して、その女性が美脚という訳ではなく
かなり立派な脚の持ち主でも
脚にコンプレックスを持ってはいないようだ。
日本人女性は、アジア圏でもずば抜けて
脚にコンプレックスを持っていると言える。



そして、特に日本人に多いのがO脚の悩み。
O脚まで行かなくても、脹脛の外側が張っている
お悩みを持つ方は多い。

これは、日本人は外国人に比べて筋肉量が少なく
筋力も弱いことが主な原因だ。

ハイヒールの哲学では、拇指球に体重を乗せること
脚の内側の筋肉、身体の軸を司りながら歩く。
拇指球に体重が乗らないと、体重が脚の外側に流れて
脚の外側の筋肉ばかりが発達してしまう。



脛を触ると分かるが、脛には日本の骨がある。
脛の内側の太い骨が脛骨
外側の細い骨が腓骨




体重を支えるのに、太い骨と細い骨、どちらが適しているか
言うまでもないだろう。



脚の外側に体重が流れると
細いほうの骨、腓骨に体重がかかることになる。
当然、細い骨には負担が大きすぎる。
そこで、骨の周りの筋肉が腓骨を支えるために
頑張って発達してしまい
脹脛の外側の筋肉が発達してしまうのだ。

プラス、脚を閉じる働きがある内転筋が弱いと
脚を閉じる力が弱く、どんどん外側に引っ張られる。
これがO脚の主な原因だ。


Asami-Parisのメソッドで、正しく体重を乗せることを学び
内側の筋肉を司ることが出来るようになると
今述べたO脚のプロセスとは逆の道を辿ることになる。
結果、本来働くべきところが働き
余計な負荷は分散され
脚の形が変わるという訳。



言うまでもない事だが、これはハイヒールだからこそ
繊細に感じることが出来る。


私はO脚ではないが、ガチガチのししゃも脹脛に
長年悩んできた。
あらゆる方法を試しても消えなかった
私のガチ脚コンプレックスが
この半年でハイヒールを日常的に履くようになった後
いつの間にか気にならなくなっていた。




脚に自信が無い女性こそ
ハイヒールに挑戦してみて欲しい。
脚のコンプレックスはハイヒールで解消できる。
私自身が、胸を張ってそう証明できる。


脚のコンプレックスの解消と美しさ
二つを一緒に手に入れることが出来るのは
ハイヒールだけなのである。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana











2018年8月20日月曜日

腰痛が教えてくれること

先週、久しぶりにフラットシューズで歩く機会があった。
仕事でハイヒール禁止の場所に行かねばならず
車を運転する時に履いているフラットシューズで出かけた。
(ヒールに負担が掛かるのが嫌なので、車の運転は
フラットシューズで行い、車から降りるときに
ハイヒールに履き替えている)


フラットシューズで歩いていたのは3時間ほどだろうか。
歩き始めて30分ほどで、腰に違和感を感じ
案の定、事務所に戻ってきた時には
かなりの腰の痛みとなっていた。

歩幅に気をつけ、背中が反らないようにしていたのに
やはり腰に負担がかかっていたようだ。




コンサルティングの講習を受けていたとき
ハイヒールでは大丈夫なのに、フラットシューズで
腰痛が出ることがある、と聞き
まさかそんな事が、と思ったものだが
身を持って実証することになってしまった。

ちなみに最近では、身体の軸を使って歩いている限り
ハイヒールで腰が痛くなることは無い。



フラットシューズを全く履かないという選択もあるのだろうが
私は仕事や子供の行事関係で
どうしてもスニーカーやフラットシューズを履くこともある。

その度に腰痛になっては困るので、自分なりに検証してみた。
私は素足で立った時、やや前傾で立つ癖がある。
前傾で立つと腰が痛くなりやすく、前腿が張りやすくなる。

素足で立った状態で、どこに重心を置けば
前傾にならないかを丁寧に探し
フラットシューズの時は、その重心からずれないように立つ。
歩く時は歩幅と背中の反りに気をつける。
試みにこの状態で、フラットシューズで歩いてみたら
あまり腰に違和感を感じずに済んだ。




腰痛は無いに越したことは無いが
身体のポジションがずれていると教えてくれる
大切な身体のシグナルである。

慎重に原因を探ったおかげで
身体の負担を減らすことが出来たが
以前はこのようなことを考えることすらなく
全く無意識で歩いていた。

無意識のうちに身体に負担をかけ
身体の歪みを生み出していたのだから
全く恐ろしい。



世の女性はもっと自分の歩き方を意識したほうが良い
心からそう思った。









マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana







2018年8月5日日曜日

数字ではなくライン

「nanaさんの脚はアスリート脚ですね。」


現在、プレタポルテレッスンを受講してくださっている
お客様からいただいたお言葉である。

そうなんです。と笑って返したが
実はこの脚が、私の長年のコンプレックスだった。


私の身体は父親似で、がっちりと筋肉質である。
筋肉が発達しやすく、筋がしっかりと見える身体だ。

「スポーツ得意そうですね。」
「毎日走ってるんですか。」
「週何回ジムに行ってますか。」

こんなお言葉をよくいただくがが
スポーツはどちらかと言えば、水泳以外は苦手だし
走るのは大嫌いだし
ジムはもう何年も行ってない。

そう答えると、ほとんどの方が驚かれ
「引き締まってるから、毎日ジム行ってるのかと思いました。」
などど仰る。




今は若い頃に比べて脂肪が落ちたため、引き締まって見えるが
若い頃は脂肪もあり
元々の筋肉質と合わさって、かなり体格が良く見えた。

特に脚はふくらばぎが非常に発達しており
いわゆる「ししゃも脚」であったし
腿も太く、ガチガチの筋肉で
逞しいことこの上無かった。


私はこの脚が嫌いで嫌いで
何故こんな脚なんだろう。
どうしてもっと脚を細く産んでくれなかったかと
親を恨みもした(笑)

10代の半ばから20歳くらいまでは、脚を隠すために
ズルっとしたスカートしか履かず
ミニスカートなどとんでもなかった。

ジーンズを履こうとすると、必ずふくらはぎのところでひっかかり
それ以上ジーンズが上がらない、という悲しい思いをするため
ジーンズは絶対に避けていた。
後々、ジーンズも履くようになるのだが
それは、膝が破れたブカブカのメンズを
ウエストをギュっとベルトで閉めて履いていたのである。


何とか脚が細くならないか、と
あらゆる方法を試みたが、ガッチリ脚は全く細くならず
胸から痩せてゆくという、これまた悲しい結果にしかならなかった。

そしてハイヒールを履くと、太いふくらはぎがムキッとなるため
ハイヒールは似合わない、履けないと思っていたのだ。


そんな私が、今では10センチのハイヒールを履き
堂々と膝上のスカートを着用している。
しかもハイヒールコーチとして、人様に歩きを教えているとは
人間とは、どこでどんな変化が待ち受けているか
本当に分からないものである。




多くの方が間違った思い込みをしているのだが
脚は、細ければ良いのではない。
太い脚だからダメなのでもない。

太い細いとか、計った数字ではなく、
見た目のラインが重要なのだ。
多少実寸が太くても、ラインが整っていれば
ゴージャスでグラマラスな脚になる。



ハイヒールを日常的に履くようになって
脚のラインが変わった。
つくべき所に筋肉が付き
括れるべきところが括れてきたため
メリハリがあって、グッと引き締まった脚に見えるのだ。

実は実寸はしっかりあるのだが、今では自分の脚が
「なかなか悪くない。」と思える。
そう思えるようになって、膝上の服も堂々と着られるようになった。



長年のコンプレックスが いつの間にか消えていた。
人生で初めて、自分の脚が大切に思えるようになったのだ。
たかが脚。でも、コンプレックスを抱える人間にとっては
自分の脚がとんでもなく恥ずかしく、人目に晒したくないのだ。

そのコンプレックスが消えることで
どれほど大きな自信が齎されることか。
着たかった服が着られるようになり
人前で堂々と脚を出して歩ける。
それは、人生を変えるほどの大きな自信に繋がると
私自身が身を持って経験している。


私の脚はスポーティで
引き締まっていて、アスリートのような脚。
今では、私らしいこの脚が大好きだ。
もっと大切にしてあげようと思うし
もっと美しくなると思っている。






脚にコンプレックスがある方
何をしても痩せない、ガチガチ脚でお悩みの方は
ハイヒールに足を入れてみることをお勧めする。
脚のラインは、必ず変わる。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana


















































2018年8月1日水曜日

肩甲骨と見た目年齢

先日のExchangeで指摘を受けて以来、気になっている頭のポジション。
頭が前に来るということは、首、デコルテ、肩甲骨、背筋
全てが弱いということ。
これは宜しくない、と 
翌日からいつもより念入りにストレッチを行い、
いくつか肩甲骨のエクササイズも追加して行っている。


自分では全く意識していない時に撮られた写真を見て
ぎょっとした経験は無いだろうか。
顔の表情も、もちろん気になるが
破壊的に衝撃が大きいのは、何と言っても無意識の時の背中。
そして横から見た首の位置である。


背中の丸みと前傾した頭のポジション
それだけで、印象は一気にプラス10歳にも15歳にもなる。
しかもそういう場合、もれなく「生活に疲れた女性に見られる」
という、有り難くないおまけも付いて来るのだ。


肩甲骨は、身体の中でも老化が始まるのが早く
25歳くらいから可動域が狭くなってくるそうだ。
最近はスマホの影響もあり、首が前傾した状態で
固まっている方も珍しくない。
そうすると、ますます肩甲骨の動きが悪くなってしまう。

皆さん、肩こりは気にされるが、肩甲骨の動きには意外と無頓着である。
肩甲骨が固まってしまうことで起きる影響は、次のとおり。

肩こり、首こり
大胸筋が衰える ⇒ バストの下垂
背中の筋肉が使えない。代謝が落ちる。 ⇒ 落ちにくい背中の贅肉
腕の可動域が狭まる ⇒ 二の腕が太くなる
骨盤の可動域が狭まる。骨盤が寝てしまう ⇒ 腰痛、お腹ぽっこり



少し書き出しただけでも、恐ろしい負の連鎖が起きることが
お分かりいただけるだろうか。


「見た目年齢マイナス○歳」
女性向け記事の常套コピーだが
どんなに服やメイクで頑張っても
身体のポジション、姿勢、全体のシルエットに無頓着では
決して見た目年齢はマイナスにならない。

それどころか、年齢が上がるほど
ピンポイントで若作りをすると、痛々しく見えてしまうのである。

何よりも意識すべきはまず、自分の身体。
そして全体をトータルで見る意識だ。



ハイヒールのストレッチでは、背中のストレッチや
肩甲骨の可動域を高めるエクササイズがある。
また、日ごろから肩甲骨を寄せ、デコルテをグッと張る意識が入るため
背中が丸くなりようが無いのである。


スッと伸びた背すじと首
美しく収まった肩甲骨と肩
デコルテの緊張感
そして、誇り高く上げられた頭


これらを手に入れた時、女性がどんなに美しく見えることか。
「見た目年齢」などに囚われることなく
凜として美しい姿を手に入れたいと思ったら
ハイヒールの門を叩かれることを、断然お勧めする。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana













2018年7月27日金曜日

身体の軸を通す

久しぶりの腰痛に懲りて、朝いつもより早めに起床し
ストレッチとエクササイズを念入りに行った。

ハイヒールのためのストレッチとエクササイズは
全部やるとそれなりに時間がかかる。
時間が無い場合は、やむを得ずいくつかピックアップして行うが
可能であればもちろん、全部行ったほうが良い。



朝は子供を駅まで送っていったり
自分の支度をしたり
色々な事を時間差で行わなければならない。
どこのご家庭でも、朝は時間との勝負である。

しかし、ストレッチとエクササイズを行うのは
朝が良いか夜が良いかと聞かれたら
断然朝をお勧めする。


理由は、眠りから覚めた時は誰でも身体が固まっていること。
それをストレッチでほぐし、エクササイズで
正しいポジションと意識を入れることで
身体と心、両方の軸が通り
一日のパフォーマンスが全く違ってくるからだ。
冗談ではなく、立っている時の安定感が違うし
脚を運ぶ時も脚の動かしやすさが断然良くなっている。


どうしても出来ない場合は、夜 家族が寝てから行うこともある。
ストレッチは身体がほぐれるので、夜も効果があると感じるが
エクササイズは、1日の疲れが溜まっている身体では
軸が取りにくいことがある。


最初は早起きが大変かもしれないが
効果を考えると、やはり朝、ストレッチとエクササイズを行うのが
お勧めである。


ちなみに私の軽い腰痛は、朝のストレッチ&エクササイズ
そして職場で10センチのハイヒールを履いているうちに治った。
ハイヒールでは、意識して歩く速度と歩幅に注意し
体重が外に流れないよう、背中が反らないよう
気をつけたことは言うまでもない。




明日は午前中から、私の初めてのクライアントとの
プレタポルテレッスンがある。
気持ちを引き締めて、全力で当たりたいと思う。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana






2018年7月6日金曜日

世界でただ一つの身体

学生時代、何回かファッションショーのフィッターをした事がある。
ファッションショーの舞台裏で、モデルさんの着替えを手伝う仕事だ。

元ファッションモデルの師匠はよくご存知だろうが
華やかなファッションショーの舞台裏は、時間との闘いである。
ランウェイから飛び込んでくるモデルさんが脱いだ服を受け取り
次の出番までのわずかな合間に、素早く着換えさせなければいけない。



私が行ったほとんどのファッションショーには
日本人モデルと外国人モデル両方が出演していた。
当時、モデルさん達の身体を見て、気が付いたことがあった。
それは、服を着ている時、スラっと細く見える外国人モデル達の身体は
実は、下着姿になると思っているほど細くないということ。

ファッションモデルなので、確かにスリムなのだが
骨格はしっかりしており、特に上半身の厚み
ヒップと太腿の張りが日本人と全く異なる。
そもそも骨が、日本人より太い。
おそらく実寸を計れば、見た目より大きい数値だと思う。

日本人モデルの場合、服を着たときに細く感じるモデルは
服を脱ぐとより細く、細いだけでなく体の厚みが薄く
ヒップも扁平な方が多かった。
人様の体型をとやかく言って申し訳ないのだが、
ある方は太腿が細すぎて、両腿の間に大きな隙間が出来ていた。

これは人種の骨格の差であり、筋肉の付き方の差なので
どちらが良い、悪いというものではない。


モデルの方は、スリムな身体を維持するために
食事のコントロールやその他、大変な努力をされているのだと思う。
だが、あまりにも細過ぎる身体は、正直、それほど美しいとは思えなかった。

多くの方は(かつての私も含めて) モデル体型に憧れる方は多いと思う。
しかし今の私は、ただ細いよりも、メリハリがある身体。
きちんと鍛えられている身体のほうが美しいと思うし
ふくよかでカーヴィーなラインの身体も魅力的だと思う。


そろそろ、日本人の「スリム信仰」は止めませんかと言いたい。
日本人はたとえ多少ふくよかであっても
外国人から見れば十分細いのだから。
それに、実際にモデルさん達の身体を見てきた経験から言うと
モデルと言えども、必ずしも完璧なプロポーションではない。

体型はあなたの特徴であり、大切なチャームポイントなのだから
もしも体重やサイズが過剰であると感じたら
適正にコントロールをする事は必要だ。
だが、誰も彼もが棒のように細くある必要は無い。


ハイヒールはその点、最高のトレーニングギアだ。
マシンでは鍛えられないインナーマッスルを鍛えてくれる。
履いて歩いているだけで、全身が鍛えられて代謝が良くなるため
太りすぎであれば自然に痩せてくるし、
細すぎであれば、必要な筋肉が付いてくる。
歯を食いしばることなく、しかも見た目に美しく
身体を鍛えることが出来る。


地球上にただ一つの自分の身体。
大切な身体。
その、あなたの身体が生まれ持った美しさを
胸を張って演出して欲しいと思う。

華奢で可憐な身体
たっぷりと女性らしい曲線と肉感を持つ身体
しなやかな筋肉を持つ身体

どれも皆、世界でただ一つの、美しい身体なのだから。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana


















2018年7月1日日曜日

大きな癖になる前に

日曜日の夕方。
娘と女二人で買い物に出かけた。

足元は11センチのプラットフォームのハイヒール。
プラットフォームの高さがあるので、ヒールの高さ自体は低いのだが
踵の部分が無いので、足首がしっかり返せないような気がして
長時間の買い物に履いたことは無かった。

踵の部分が無いサンダルタイプではあるが
甲がしっかりと覆われているデザインなので、まあまあ大丈夫かと思い
今日は買い物に履いてみた。

このハイヒールを購入した当時は、こんなとんでもない高さのヒールを買うなんて
我ながら正気かと思ったものだ。
実際何度か履いてみたが、バランスが取れず
すぐに足指やふくらはぎが痛くなってしまった。



今日はハイヒールレッスンで学んだ事を意識し
しっかりと腹筋を引き上げ、拇指球に体重を乗せて歩いた。
ほんの数ヶ月前、あんなに痛くなっていた足が
今日は痛くならず、無事買い物を終えることが出来た。

その代わり、ヒップに軽い筋肉痛を感じたが
これは後ろ足とヒップを使って歩くことが出来始めた証拠。
ハイヒールレッスンを始めた当時は感じられなかった筋肉痛なので
成長の証として、嬉しく受け止めた。


それから、もう一つ気付いた事。
私の体の癖として、上半身が左に回りやすく
右肩が前に入りやすい。
職場のパソコンが左側にあるせいかと思っていたが
今日、買い物をしながら、物を取ろうとして右腕を伸ばした瞬間に気付いた。

私は右利きなので、バッグを左肩にかける癖がある。
それは自覚していたのだが、右肩にかけると何かと使い勝手が悪く
ずっと左肩にかけていたのだ。

今日、買い物中に右手を伸ばした時、ぐっと右肩が前に入った。
もしかしてこの動きが毎日繰り返されて、癖になっているのではと思った。


早速、買い物の途中からバッグを右肩にかけ直した。
これが、どのような効果が出てくるか。
人体実験好きな私としては、興味深深である。

歩き方もそうだが、普段の生活の小さなことが大きな癖になる。
日常生活の動きは、毎日無意識に繰り返すだけに
しっかり根深く、体に染み付きやすい。
大きな癖になってから、直すのに苦労するより
普段の生活の中で日々意識して、癖を付けないようにするのが大事である。


マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana










2018年6月27日水曜日

肋骨と骨盤の距離とアンチエイジング

アンチエイジング
この言葉を聞くと、思わず反応してしまう女性は多いのではないだろうか。

アンチエイジングを謳ったサプリ、化粧品、エステ、食事の摂りかた
あらゆる所で、アンチエイジングの為の情報が溢れている。
日本は特に、美白とアンチエイジングに関しては
異常に関心が高いと思う。

それなのに何故か、驚くほど世の女性が無関心なのが、「姿勢」
体の内側からのアンチエイジングも勿論だが
実は姿勢抜きには、アンチエイジングは語れない。



当たり前だが地球には重力がある。
そして人間は、二本足で直立歩行する生き物である。
いわば人間は、重力に真っ向から逆らって(笑)直立している生き物なのだ。
そして、重力に逆らって体を支えているのが、筋肉である。

ところが年を取って筋肉が衰えると、だんだんと体が下に落ちてくる。
そうすると重力に逆らえなくなり、筋肉が落ち
骨を正しい位置にキープできなくなってしまう。

外側がゆがめば、当然体の中にも影響が出る。
内臓が落ち、リンパや血管が圧迫されて流れが阻害され
疲れやすく回復しにくい体になる。
というマイナスの循環になってくるのだ。


有る程度の年齢がいけば、当然誰でも体が落ちてくるのだが
若さと健康を保つには、体が落ちる速度を極力遅くすること。
それが、本当のアンチエイジングなのではないかと思う。
アンチエイジングというより、スローエイジングを目指すということだ。

年齢的に若くても、最近の女性の姿勢の悪さを見ていると
お年寄りとほぼ変わらないのでは、と心配になる。
年齢は若くても、メイクやファッションをどんなに綺麗にしても
自ら体を老化する方向へ捻じ曲げていては、本末転倒としか言いようがない。



姿勢とアンチエイジングの関係については、綴りだすと長くなるので
今日は、肋骨と骨盤の距離の確認方法について綴ろうと思う。


肋骨と骨盤の距離は、しっかりと引き離されていること。
腰の曲がったお年寄りで、肋骨と骨盤がくっつきそうな方がいらっしゃるが
あの逆の状態を保つ事だと思っていただきたい。


肋骨を触っていき、肋骨の一番下の骨を確認する。
それから、骨盤の横を触り、骨盤の一番上の位置を確認する。
腰に手を当てると確認しやすいかと思う。


拳骨を作り、手の甲が前を向いた状態で
拳を脇腹に当てて、グッと押してみていただきたい。
肋骨と骨盤がしっかりと引き離されていれば、
肋骨の一番下と骨盤の間の隙間に、拳がグッと入るはずだ。
このスペースがしっかりあることと
脇腹に拳がグッと入る柔らかさがあること。


拳が入るスペースが無い方は、肋骨が落ちているし
拳が入らないほど固い方は、脇腹が固くなっている。
しっかりと上体を引き上げること。
もしも脇腹が固い場合は、痛すぎない程度に拳で解してあげると良い。
ウエストラインが曖昧な方は、自分の体にウエストの位置を教えてあげる意味でも
脇腹を解すのはお勧めだ。



ハイヒール、特にヒールが細いものを履く時は
腹筋をグッと引き上げて体を支える。
この状態が、肋骨と骨盤がしっかりと引き離されている状態である。

フラットシューズは、腹筋が落ちていても履けてしまうため、
体が正しいポジションを取っているかどうか分かりづらい。
その点ハイヒール、特にピンヒールは
正しいポジションを取らないとバランスが取れなかったり
体のどこかに痛みが出るので、非常に分かりやすい。

ハイヒールで体の軸を司るということは
骨や筋肉の状態を、常に正しいポジションに保つということ。
日常で正しい体のポジションが当たり前になれば、
自動的にアンチエイジングが出来るという訳だ。



ハイヒールが健康に良いというのは、こういう面からも説明がつく。
歩きながら美と健康を手に入れられる。
まさに一挙両得である。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana












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