2018年6月30日土曜日

夏越の大祓

今日、6月30日は夏越の大祓。
外国に住み、イスラム社会に生きている私であるが
意外とこういう日本の慣習を意識している。


この半年が例年と違ったのは
何と言ってもAsami-Parisのコンサルティングを受けたことが大きい。
来月には卒業となるコンサルティングだが
正直、スタートしてから2,3ヶ月しかたっていないような感覚である。

それだけ今年の時の流れは速く、しかも激しく
モタモタしていては後半の波に乗り遅れる。
しかも、今年の波を逃すと、再び波に乗るのは非常に難しい。
もっと言えば、この波を逃したら次は無い。
そんな気さえする。


そんな、通常の3倍の速さで時が流れているような今年。
私なりの夏越の祓として、今日は念入りにシャワーを浴び
仕上げに清め塩を溶かした水を頭から被った。
その後はパソコンの中身を整理した。

特に、ずっと気になっていたのが、メールの受信トレイ。
長年使っているメールアドレスの受信トレイに
不要なメールが溜まりに溜まって
何と2千件以上になっていた。

読みもしないメールマガジンや、色々なプロモーションのメール。
後で削除しようと思いつつ、つい後回しにしていた結果である。
本当に必要と思われるものだけを残して、全部削除した。


Gメールはゴミ箱に入れたメールは、30日経つと自動的に完全削除になる。
だが今日という日に、ぜひ綺麗さっぱりとしたかったので
あえて「ゴミ箱の中身を全削除」にした。


メールも物も、溜め込んでいるものは結局読まないし、使わないのだ。
後で読むかもしれない。もったいない。まだ使える。
そんな動機でしまいこんでいる物は、まず使う機会は無い。
ついつい、溜め込んでしまう癖がある私の反省点である。

ゴミ箱いっぱいの不要なメールが、サッと消えた瞬間
エネルギーが軽くなったのを感じ、何とも言えず爽快であった。
これで後半に向けて、余計なエネルギーがひとつクリアできた。



物やメールだけでなく、自分の感情や思考も同じだ。
がっちりと握り締めているものは無いだろうか。
長年しまい込みすぎて、澱のように心の底に溜まっている感情。
完璧主義
自分には無理だという思考

それらを見つけたら、「もうこれは要らない。」と決めて
手放してしまうほうが、物事が進みやすくなる。


コンサルティングを受ける前
ハイヒールに憧れながら、自分には無理だと思っていた。
だがある時、自分には無理という思考をかなぐり捨て
思い切って飛び込んだ結果
想像以上に素晴らしい世界が待っていた。


もしも、憧れているものがあるなら
余計な思考は不要である。
ハイヒールに憧れているのなら
いつまでも指を銜えていないで、履いてみるに限る。
そのお手伝いのために、Asami-Parisのコーチ陣がいる。


今年の後半、更なる波に乗ろうではないか。


マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana












2018年6月27日水曜日

肋骨と骨盤の距離とアンチエイジング

アンチエイジング
この言葉を聞くと、思わず反応してしまう女性は多いのではないだろうか。

アンチエイジングを謳ったサプリ、化粧品、エステ、食事の摂りかた
あらゆる所で、アンチエイジングの為の情報が溢れている。
日本は特に、美白とアンチエイジングに関しては
異常に関心が高いと思う。

それなのに何故か、驚くほど世の女性が無関心なのが、「姿勢」
体の内側からのアンチエイジングも勿論だが
実は姿勢抜きには、アンチエイジングは語れない。



当たり前だが地球には重力がある。
そして人間は、二本足で直立歩行する生き物である。
いわば人間は、重力に真っ向から逆らって(笑)直立している生き物なのだ。
そして、重力に逆らって体を支えているのが、筋肉である。

ところが年を取って筋肉が衰えると、だんだんと体が下に落ちてくる。
そうすると重力に逆らえなくなり、筋肉が落ち
骨を正しい位置にキープできなくなってしまう。

外側がゆがめば、当然体の中にも影響が出る。
内臓が落ち、リンパや血管が圧迫されて流れが阻害され
疲れやすく回復しにくい体になる。
というマイナスの循環になってくるのだ。


有る程度の年齢がいけば、当然誰でも体が落ちてくるのだが
若さと健康を保つには、体が落ちる速度を極力遅くすること。
それが、本当のアンチエイジングなのではないかと思う。
アンチエイジングというより、スローエイジングを目指すということだ。

年齢的に若くても、最近の女性の姿勢の悪さを見ていると
お年寄りとほぼ変わらないのでは、と心配になる。
年齢は若くても、メイクやファッションをどんなに綺麗にしても
自ら体を老化する方向へ捻じ曲げていては、本末転倒としか言いようがない。



姿勢とアンチエイジングの関係については、綴りだすと長くなるので
今日は、肋骨と骨盤の距離の確認方法について綴ろうと思う。


肋骨と骨盤の距離は、しっかりと引き離されていること。
腰の曲がったお年寄りで、肋骨と骨盤がくっつきそうな方がいらっしゃるが
あの逆の状態を保つ事だと思っていただきたい。


肋骨を触っていき、肋骨の一番下の骨を確認する。
それから、骨盤の横を触り、骨盤の一番上の位置を確認する。
腰に手を当てると確認しやすいかと思う。


拳骨を作り、手の甲が前を向いた状態で
拳を脇腹に当てて、グッと押してみていただきたい。
肋骨と骨盤がしっかりと引き離されていれば、
肋骨の一番下と骨盤の間の隙間に、拳がグッと入るはずだ。
このスペースがしっかりあることと
脇腹に拳がグッと入る柔らかさがあること。


拳が入るスペースが無い方は、肋骨が落ちているし
拳が入らないほど固い方は、脇腹が固くなっている。
しっかりと上体を引き上げること。
もしも脇腹が固い場合は、痛すぎない程度に拳で解してあげると良い。
ウエストラインが曖昧な方は、自分の体にウエストの位置を教えてあげる意味でも
脇腹を解すのはお勧めだ。



ハイヒール、特にヒールが細いものを履く時は
腹筋をグッと引き上げて体を支える。
この状態が、肋骨と骨盤がしっかりと引き離されている状態である。

フラットシューズは、腹筋が落ちていても履けてしまうため、
体が正しいポジションを取っているかどうか分かりづらい。
その点ハイヒール、特にピンヒールは
正しいポジションを取らないとバランスが取れなかったり
体のどこかに痛みが出るので、非常に分かりやすい。

ハイヒールで体の軸を司るということは
骨や筋肉の状態を、常に正しいポジションに保つということ。
日常で正しい体のポジションが当たり前になれば、
自動的にアンチエイジングが出来るという訳だ。



ハイヒールが健康に良いというのは、こういう面からも説明がつく。
歩きながら美と健康を手に入れられる。
まさに一挙両得である。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana












2018年6月26日火曜日

ルーティンを変えてみることの効果

6月に入ってから、コーヒー断ちをしている。
インスタントコーヒー、ドリップタイプ、カフェで飲むコーヒー
色々あるが、一日に3-4杯は飲んでいたと思う。


コーヒー断ちの理由は、ひとつは願い事。
昔からの願い事のやり方で、好きなものをひとつ絶つ方法がある。
何となくそれを試してみようかなと思い立った。
私はアルコールを飲まないので、酒断ちは出来ない。
煙草も吸わないので、絶てるものと言ったら、コーヒーくらいしか思いつかなかった。

もうひとつは健康上の理由から。
先月くらいから、首に原因不明の湿疹が大量に出来た。
痛くも痒くもないのだが、ブツブツして大変見栄えが宜しくない。
刺激物を控えたほうがいいのかもしれないと思い
コーヒーを飲まないことにした。
カフェインを減らすことで、長年の悩みである偏頭痛にも
何か効果があるかもしれない。


コーヒーを飲まなくなって分かったこと。
それは、意外と「何となく」ダラダラと飲んでいたということ。
それから、クッキーなどのお菓子を食べる量が減った。

コーヒーはストップしていても、紅茶や日本茶は飲んでいるので
完全にカフェインを断ったのではないが
確実にお菓子の量は減っている。


それから、ハーブティーを飲むようになった。
実は私はハーブティーが苦手で、特にカモミールティーが大の苦手だったのだが
家に放置してあった、カモミールとレモンバーベナのブレンドを飲んでみたら
とても美味しく感じた。
ハーブティーが美味しいと感じたのは、人生で初めてである。
それからハーブティーにハマり、ローズヒップ、ルイボスティー
ローズティー、中国の菊花茶、そして先日タイで購入したマルベリーティー。
ハーブティーを飲むようになったおかげで、紅茶の摂取量も減った。


この嗜好の変化が、どう体に現れてくるのか。
好奇心の強い私は、まるで人体実験をしてるかのようにワクワクと
面白がりながら経過観察をしている。



既に習慣化してしまっていることを、意識して少し変えてみる
あるいは、あえてストップしてみる。
そうすることで、思いがけない新しい事が入ってくる。

食べ物、飲み物などの嗜好品だけではなく
ファッション、メイクなどの外見に関すること
本や新聞、ネットなどの情報ソース
それから行動
気が付くと何年も同じで、もはや無意識に習慣化していることは沢山ある。
習慣化は大事だが、硬直化してしまわない事も大事だ。
たまに新しい風を入れることを意識すること。


約1ヶ月達成しつつあるコーヒー断ちだが
完全にコーヒーを止めるつもりはなく、とりあえず3ヶ月の限定にしている。
コーヒー断ちを3ヶ月続けてみて、飲みたくなければそのまま飲まなければいいし
飲みたければ飲むつもりだ。
ストイックすぎては、生活が味気なくなってしまうからである。

1ヶ月間コーヒーを断ったことで、僅かではあるが、その分のお金が浮いた。
これは、3ヶ月分まとめて、いずれどこかへ募金しようと思っている。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana









2018年6月25日月曜日

スカイプレッスンのポテンシャル

Asami Parisのプレタポルテレッスンは、スカイプによるオンラインレッスンである。


スカイプレッスンの素晴らしいところは、何と言っても場所に制限されないことだ。
これは現在進行形でレッスンを受けている私が、誰よりもその恩恵を受けている。
マレーシアにいながら、パリの師匠からレッスンを受けられるなど
一昔前なら想像もできなかった。
全てインターネットとスカイプのお陰であり、スカイプレッスン万歳!と
諸手を挙げて叫びたいほどだ。

対面レッスンを受けたくても、お仕事や家庭の事情で
長期に渡って家を開けられない方
移動にかかる費用の負担が大きい方など
様々な事情で対面レッスンを受けるのが難しくても、スカイプレッスンならば可能だ。

必要なのは、歩くためのスペースとネット回線とスカイプのみ。
それさえ揃えば、世界中どこにいても受講が可能である。
スペースは3-4メートルあれば十分だし、スカイプは無料でダウンロードできる。
もしも、少しでもハイヒールに興味があり
美しく歩く方法を学んでみたいと思われるなら
スカイプほど簡単に、願いを叶えてくれるツールは無いであろう。




とはいえ、多くの方が疑問に思うのは
画面越しのレッスンで、本当に歩けるようになるのか。
ということではないだろうか。
これは、以前私自身が持っていた疑問なので
そう思われる気持ちは、本当によく分かる。

自分の事で恐縮だが
私は、マレーシアに移住して以来、ハイヒールはほとんど履かなかった。
通常、家では裸足で、外出時はビーチサンダルかスニーカー。
仕事の時にせいぜい3-5センチのヒールかミュールを履いていた。
その上右足が外反母趾で、ハイヒールは無理だろうと思っていたのだ。

実際、レッスンを始めた時は、その時点の人生で最高の高さ
8センチのヒールからスタートした。
初めて師匠のレッスンを受けた日の、グラグラと不安定な身体の揺れを
倒れそうな怖さを、今でも覚えている。

それが今では、8センチのヒールはフラットシューズ並みになり
10センチのピンヒール、それも絶対無理だろうと思っていた
ポインテッドトゥを履いている。

全て、スカイプレッスンのみの結果である。
本当に手前味噌ではあるが、生きた見本がここにいる事が
スカイプのレッスンの効果を何よりも証明している。




ではなぜ、スカイプレッスンでも美しく歩けるようになるのか。
それは、Asami Parisのメソッドには、美しく歩くための理論があり
理論に基づき、身体の癖を修正し、正しい方法を入れる指導法があるからだ。

ベースになるメソッドには全てロジックがあり、
確固たる理論を元に編み出されたストレッチやエクササイズを
対面とオンラインという、それぞれのツールに合わせて展開しているのである。
対面には対面の指導法が、オンラインにはオンラインの指導法があるが、
ベースは共通している。
決して、スカイプレッスンは対面レッスンの簡易版ではないので
対面レッスンより内容が薄いのではというご心配は無用である。

もちろん、対面であれオンラインであれ
黙って指導を受けているだけでは、自動的に歩けるようにはならない。
そこには、学んだものを自分で反復、練習する自主性が必要ではある。
何を学ぶ時も同じだが、受身では何も身につかない。
これは絶対である。



それから特に、40代以上の女性は、体幹や筋肉が弱る速度が年々加速する。
ハイヒールは体幹を鍛え、身体に適切な筋肉を付けるのに最適なので
興味があるなら1日も早く、レッスンを受けることをお勧めする。
始めるのが1日遅ければ、1日分体は衰えると思っていただきたい。

逆に、1日でも早く始めれば、必ず身体は応えてくれるのである。



重ねて申し上げるが、ハイヒールに興味があり
美しく歩いてみたいと思われるなら
スカイプレッスンはまたとない絶好のチャンスとなる。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana






2018年6月23日土曜日

Happy Birthday Marina!

日付が変わってしまったが、6月22日は娘の誕生日であった。
12歳になった。

彼女は二人の男の子の後に授かった、待望の女の子であった。
骨盤の関係上、普通分娩が難しい私は、上二人を帝王切開で出産した。
娘の出産前に、担当の産婦人科医の先生に
帝王切開は何人まで出産可能かと尋ねた。
先生は、「普通は3人と言われているけど、個人差がある。世界記録は13人よ。」と
笑いながら仰った。
世界記録に挑戦する気は更々無かったので、子供は3人で充分であり
娘を帝王切開で出産するついでに、卵管を縛る手術もしてもらうことにした。


次男の時に帝王切開に立ち会った夫は、一度で懲りたようで(笑)
娘の出産の時は私一人で、下半身麻酔による出産であった。
意識がありながらお腹を開けられるという経験は二度目だったので
不安や緊張は全くなかった。

午後3時過ぎ、無事に娘が取り上げられ、それから卵管を縛る手術が行われた。
実はこれが、赤ちゃんを取り出すよりも大変だった。
いや、大変ではなかったが、卵管を縛っていたのか
グイグイと一箇所をずっと引っ張られたのが、とても不快だった。
例えると、髪の毛を一掴み、ずっとグイグイと引っ張られているような感覚である。

あまりにいつまでもグイグイやられるので、思わず
「先生、まだですか?」と聞いてしまったほどだ。
後で冷静に考えると、お腹をパックリと開けられながら
「まだ終わらないのか」と聞く患者も珍しいだろうと
その光景を想像して、思わず笑ってしまった。


娘が生まれてからの12年は
ジェットコースターのような波乱万丈の日々だった。
それは、夫が急にサウジアラビアに赴任になり、数年間子供3人と私だけが
マレーシアで生活することになったからだ。

その上、私もマレーシアに移住して以来、始めてフルタイムで働くことになり
待望の女の子が生まれたにも関わらず、娘は生後8ヶ月で保育園に預けられることになった。
長男小学4年生、次男2年生、それに赤ちゃんだった娘。
この3人を抱え、フルタイムで仕事をし、正直どうやって乗り越えてきたのか
あまり記憶が無い。
それくらい怒涛の日々だった。


あの日々を乗り越えてこられたのは、何よりも子供たちに支えられてきたからだ。
父親代わりをしてくれた長男
ひょうきんで家族間の潤滑油役をしてくれた次男
娘は兄二人に可愛がられたおかげか、素直で明るい女の子になった。


勉強はいまひとつ好きでないようだが、イラストを描いたり踊ったりすることが好きで
動物が好き。
彼女の美点は、素直で真っ直ぐなところと、その優しさだと思っている。
そして時々、ドキッとするような、本質を突いたことを言う。
気が付けば、娘のほうが母親のようだと思うことが多々あり
魂年齢は彼女のほうがずっと大人なのだろうと感じる。


私は子供の頃、母親にベタベタしたこともなければ
あまり喧嘩したこともなかった。
だが、娘は好きも嫌いも全力で私にぶつけてくる。
私と娘は、大好きとハグして、キスしてベタベタすることもあれば
真正面から大バトルをすることもある。
そうすることで、親と子の関わり方を教えてくれる娘。
娘は私のメンターであり、ガイドであり、ガーディアンなのだ。
私は、彼女には決して敵わないなと思う。


ママ大好き、ずーっとママと一緒にいる。
そんな嬉しいことを言ってくれる娘だが
私の役割は、彼女が一人の自立した女性として
自分の人生を生きていけるよう応援すること。
時が来たら、ここから巣立っていきなさいと手を離すことを決めている。

私は、子供たちの世話をかいがいしくするタイプではない。
そういう意味では良い母親ではないし、むしろ変わった母だろうと思う。
それでも、子供たちを愛していることは間違いない。

彼女がどんな大人になり、どんな職業につき
どんな男性と出会うのか


私はそんな彼女を見守り、心から応援してゆく。
私がこの人生を終えるまでずっと。

Happy Birthday Marina!



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana







2018年6月22日金曜日

How Far I'll Go

先週末から、家族でタイのクラビへバカンスに行って来た。
マレーシアと陸続きのクラビは、飛行機で1時間20分と
国内旅行並みの時間で行くことが出来る。

クラビは雨季であり、滞在中はあいにく雨の日が多かったが
雨の合間を縫ってアイランドホッピングへ行ったり
カヤックを体験したりと、なかなかアクティブなバカンスであった。
しかもタイは食べ物が美味しく、普段の3倍は食べていたような気がする。
しっかりとタイ式マッサージもしてもらい、良いリフレッシュとなった。



このように書くと、アウトドアが大好き人間のようだが
実は私は自他ともに認めるインドア派のはずであった。
若い頃は完全インドア派で、自分が海に行ってマリンスポーツに興じるなど
全く想像できなかった。

それが昨年、インドネシアのバリで、生まれて初めてサーフィンを体験してから
がらっと変わったようである。
超初心者クラスとはいえ、49歳の初サーフィンでいきなり
サーフボードの上に立てたというのが大きな喜びであった。
そこから、「マリンスポーツは面白い。」と脳が書き換わったらしい。

今回もシュノーケリングスポットでは、真っ先に海に飛び込み
カヤックにも一番に乗り込んでワクワクしているというはしゃぎぶり。
我ながら、自分の単純さに呆れてしまった。
家族はもっと呆れていたようだが(苦笑)
呆れられようが何だろうが、楽しむべき時は思いっきり楽しんだ者勝ちなのである。



さて、ここから先は少しスピリチュアルな話となる。
私がクラビで体験した不思議な感覚のお話をさせていただく。
長いので、興味のある方のみ、お読みいただきたい。


滞在3日目
私たちは5つの島を巡るアイランドホッピングへ出かけた。
4つ目の島までは、何とかお天気が持ちこたえたのだが
最後の島に到着したとたんに、激しい雨が降り始めた。
止んだと思うとまた激しい雨が降り始め、私たちはしばらく島に足止めされていた。
ようやく わずかに雲が切れ、そのタイミングで本土に帰るために
スピードボートに乗り込んだのだが。


雨が止んだとはいえ、波はすぐ収まる訳ではなく、かなりの高波であった。
日本なら間違いなく、出航を見合わせるだろうというほどの波。
だが地元の人は慣れているのか、操縦士は平気でボートを出航させた。

予想通り波がかなり高く、ボートは揺れに揺れた。
叩きつけるような波飛沫が降りかかり、転覆するのでは?と
ヒヤッとするような揺れが何度もあった。

乗り合わせた観光客全員が顔面蒼白となり
我が家の男性陣も顔を引きつらせていた中、不思議と私は全然怖くなかった。
むしろ、荒波を切って進むのが楽しくて仕方がなかった。


私は、この感覚を知っている。


不意に、そんなことを感じた。
海の圧倒的な力を感じ、荒波に揉まれながら、ひたすら船を進めてゆく
その恐ろしさと高揚感。
この波の先に、目指すものがある。
そう強く信じる心。

私の中には、かつて同じように荒波を超え、海を渡って来た人の血が流れている。
これはきっと、その人の記憶。
不意にそう確信した。

中には旅の途中で命を落とした仲間もいただろう。
だがその人は生き延び、海を越えて日本へ辿り着いた。
何千人いるか知らないが、遠い私のご先祖様の一人。
その人がいたおかげで、今の私がここにいる。


なぜ急にそんな事を感じたのかは分からない。
私のご先祖様が海を越えて来たという証拠もない。
ただ、母方の先祖は、もともと奈良からやって来ており
その地域はかつて渡来人が入植した地域であると言われている。

遠いご先祖様に思いを馳せているうちに、ボートは無事陸に到着した。
下船してから、思わず
「このスピードボートが一番面白かった。」
と言うと、夫と息子達には呆れられたが、娘は
「(ディズニーの)モアナみたいだったよね!」
と喜んでいた。やはり私の娘である。(苦笑)



これは、単なる私の妄想だったのかもしれない。
だが、この話には続きがある。


同じ日に夕食後、街をぶらぶらとしてお土産を探した。
スーパーマーケットでタイの食品をいくつかと、ハーブティーを購入した。
何の気なしに購入したハーブティーであったが
帰ってきてよくパッケージを見ると、それは
マルベリーティー(桑の葉茶)であった。

実は、私の母の旧姓には「桑」の字が使われている。


ああ、あれは妄想ではなく、間違いなく遠い母方のご先祖様の記憶だったのだ。
ハーブティーの箱を手にしながら、私は思わず、ありがとうございますと呟いていた。


人生は航海と同じだ。
そこには輝く太陽があり、果てしなく広がる水平線があり
美しい星空や優しく癒す月もあれば、荒れ狂う暴風雨と荒波もある。
そして舵を取るのは自分であり、羅針盤は自分の魂なのだ。

人生の水平線の彼方
そこにあるのは、夢と、まだ見ぬ人生のステージ。
水平線の彼方の世界を目指して出航するか。
荒波を恐れて、港に留まるか。
どちらも、選ぶのは自分である。


今の私は、迷うことなく舵を握り、帆を広げて人生の海に漕ぎ出すに違いない。
そして必ず、何があろうとも波を超え、目指す地へと到達するのだ。
かつて、遠い昔の誰かがそうしたように。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana


Auli'i Cravalho - How Far I'll Go











2018年6月17日日曜日

声のエネルギーの威力

何か大事な事をしようとする時に限って
なぜか急なハプニングや、身体のお具合が悪くなったりと
事が進まなくなることがある。

先日の私のモニターレッスン前も、似たような事が起きた。

金曜日の終業間際、仕事で緊急事態が起こり
もしかしたら週末に出勤になるかもしれないと告げられた。

土曜日はスタジオのセッティングをし
日曜日は本番だと言うのに。
もし出勤になったらどうしよう。
降って湧いたような事態に、私は動揺を隠せなかった。

結局、休日出勤はせずに済み、ほっとしたのだが。
しかし、ずっと張り詰めてきた集中力が、突然の横槍で乱れ
エネルギーがガクンと落ちてしまったようであった。


土曜日の午後、レッドカーペットを借りに行く予定が
予想外の頼まれごとが入り、出かけるのが遅れた。
その上、高速道路の出口を間違えて
あと少しのところで遠回りを余儀なくされた上に、渋滞に巻き込まれ
大幅に約束の時間に遅れてしまった。

やっとレッドカーペットを借り、車に積もうとした時。
車のリモコンが突然作動しなくなった。
ロック解除ボタンを何度押しても、開かない。
仕方が無いので手動でロックを開け、カーペットを積んで
ドアを閉めたとたんに、今度はハザードランプが点滅し
アラームが鳴り始めた。
もちろん、エンジンはかけられない。
少し前に車のアラームがおかしくなり、修理したばかりなのに、である。


何度かドアを開け閉めしたり、もう一度リモコンのボタンを押したり
色々やってみて、やっとアラームが止まって車を発信させることが出来た。


この一連の流れは、あまり宜しくない。
車を運転しながら、ふとそう感じた。
何かが邪魔をしているような、一旦落ちたエネルギーが
足を引っ張っているのか。何となくそんな感じがした。

この流れを絶たないと、明日のモニターレッスンに差し支える。
そう感じた私は、今までしたことが無い行動に出た。

運転しながら、大きく深呼吸をし
お腹の底から思い切り声を出して

「私の邪魔をするな!」

と、一喝したのである。
自分で自分の声に驚くような、太く響く声が出た。


お断りしておくが、私がこんな行動取ったのはこれが初めてである。
だが、大きな声で一喝した後、これで大丈夫という気がした。
やがて家に着いて荷物を下ろし、リモコンのボタンを押すと。
カチッと、何の問題も無く車がロックされた。


何回か試してみたところ、何の問題も無くリモコンが使えるようになっていた。
その時から今日まで、リモコンは全く問題無い。


そしてその時から、今までマイナスのほうに引っ張られていたエネルギーが
プラスのほうに働きはじめたようである。
小さなラッキーが、次々と起こり始めたのだ。
例えば、スタジオに翌日の備品を搬入する時
何気なく「スタジオの前に駐車したいな。」と呟いたら
本当に、スタジオの真ん前のパーキングロットがポツンと空いていたり。

「アイスクリームが食べたい。」と独り言を言ったら
長男が突然アイスクリームを買ってきてくれて
帰宅したら冷凍庫の中に食べたかった種類のアイスクリームが入っていたり。

その他にも、あれっと思うような、偶然の一致の数々が起きた。
ポイントは、頭の中で思うだけではなく
言語化して、言葉として発音することが叶っていることだ。


声の哲学を学び、声の大切さと、声がオーラすら変えることを体感してはいたが
まさか現実まで変えるとは。

思うに、私たちは何かハプニングが起きた時、動揺してつい
「どうしよう。」「どうしたらいいの。」と言いがちである。
しかし、ハプニングはお試しであり、そこをどう乗り越えるかなのだ。
まずは、そこでエネルギーを乱されないこと。
そして落ちたエネルギーを戻すのに、声がパワーを発揮すると感じた。


私のように大声を出さずとも(笑)
しっかりとお腹から声を出して、「大丈夫、何とかなる。」と口にするだけでも
エネルギーが切り替わり、必ず良い方向へ向かうことだろう。


※ハリラヤ休暇のため、旅行に出かけます。
20日の水曜日までBlogの更新が滞ります。
旅行先より、Instagramに投稿する予定です。


マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana














2018年6月16日土曜日

Selamat Hari Raya 2018

5月14日でラマダンが終わり、15日は全世界のムスリムコミュニティーは
ラマダン明けの大祭であった。
アラビア語で「イード・イル・フィトリ」
マレーシア語で「ハリラヤ・アイディルフィトリ(略してハリラヤ)」
ムスリムにとって、1年で1番晴れがましく、嬉しい日である。

ハリラヤ前は大掃除をしたり、新しい服を買ったり
ご馳走の準備をしたりと大忙しである。
我が家は今年、娘のリクエストに応えて
家族全員お揃いの生地服を誂えた。


ハリラヤの当日は、男性は朝モスクへ礼拝に行き、
その後家族でハリラヤの挨拶をする。
「ハリラヤおめでとう」の挨拶と、1年の間の過ちを謝罪し赦しあうひと時である。
その後、子供たちにはお年玉のようなお金(ドゥイット ラヤ)が渡される。


我が家では、夫と息子二人が朝の礼拝に行き
その後家族で挨拶をし合い、子供たちにドゥイット ラヤを渡した。
それから、義姉の家へ親戚一同のハリラヤランチに出かけた。


1ヶ月に及ぶ断食の反動とばかりに、ハリラヤは終日食べて飲む日である。





義姉の家には夫の兄弟、子供たちも含め総勢30人近くが集まった。
思う存分食べて飲んで、おしゃべりをして
小さな子供たちが嬉しそうにはしゃぎまわる。
少し前の日本と似た、どこか懐かしい雰囲気である。




私は義姉お手製のランチを食べ過ぎて、ランチ直後から眠くなり
満腹すぎてディナーが食べられなかった。


マレーシアに来て21年、季節感の無いマレーシアで
ハリラヤは唯一、季節を感じられる時である。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana





         日本のお年玉そっくりのドゥイット ラヤ


2018年6月14日木曜日

美しく生きる覚悟

彼女に出会ったのは、もう5-6年前になるだろうか。
きっかけは、とあるコミュニティーのFacebookで。
その数年後、ヘアメイクアップアーティストである彼女から
一時帰国の際 パーソナルメイクレッスンを受けた。


いつも明るく、おしゃれで、人を思いやる気持ちが強い彼女。
シンボリックセラピーのトレーナーでもある彼女は
クライアントの潜在意識から、その方の美しさを引き出すのが得意だ。


それはメイクセラピーとも呼べる、彼女ならではの素晴らしい技で
美しくあることに、少しだけ臆病になっていた何人もの女性が
彼女のメイクレッスンで、花が開くように
その美しさを開花させてきた。


6月11日
私のモニターレッスンの翌日、彼女は乳がんの手術をした。


彼女が乳がんだと知ったのは、今年に入ってから。
それをきっかけに、再びチャットやスカイプでの交流が始まった。
共通の友人を入れ3人で交流する中で
彼女が語ってくれた、新たな人生の使命




生きて、経験を伝えること。




経験を伝える表現者になる。
表現者として、美しくありたい。
それにはハイヒールが欠かせない。
だから、Nanaさんがハイヒールコーチになったら、私に教えて。


はっきりと言い切った彼女。
そう言えるまでに、きっと多くの苦しみや葛藤
不安を乗り越えてきただろうことは、想像に難くない。



大きな病気は、身体のしんどさと同じくらい、心のしんどさも味わうことになる。
そのしんどいさは、本人にしか分からなくて。
彼女も、きっと嫌という程自分の心と身体と向き合っただろう。
それでも自己憐憫に浸ることなく
自分を生きると決めた姿を見せてくれている。


何の嘘も偽りもないその姿は
しなやかに太く強く、美しい生命の力に満ちていて
彼女に接した人は皆、勇気と癒しをもらうのだ。
私もその一人。

モニターレッスン前のラストスパートの時期。

仕事や、その他諸々の雑事に流されそうになり
ちっとも覚えられない英語スクリプトにイライラして

どうして英語でやるなんて、大見得切ってしまったんだろう。
どうしてもっとスラスラと、美しく出来ないのだろう。


私にはやっぱり無理かもしれない。
自分がこんなに不出来なのに、人に教えるなんて 出来るわけない。


頭の中にそんな声が響くたび、彼女を思い出した。



でも私は彼女と約束をした。
表現者として美しく生きる覚悟をした彼女に
ハイヒールで美しく歩く方法を教えると約束した。


ここで負けてる場合じゃない。


私を待っている人がいる。
彼女を初めとして、未来に私を待っている人が、必ずいる。
だから 私はやりきらなければ
その人たちに会うために。


ステージに上がれ。


6月11日の夜
手術が大成功に終わったと、彼女から連絡があった。


大きな手術を終えてすぐに連絡が出来るなんて
日本の素晴らしい医療技術に感嘆しながら、溢れる涙を抑えられなかった。



誰かの 嘘偽りの無い生き様が 誰かの光となる。


私に、美しく生きる覚悟と生き様を見せてくれる大切な友
香織さん 手術の成功おめでとうございます。
新たな使命に向かって、歩みだしたあなたのお手伝いが出来るよう
私も一歩一歩、歩んでいきます。


師匠がいつも仰る言葉

人生とは 綺麗事ではないが
それでも人生は美しい

そう、人生とは綺麗事ではなく
時に泥に足をとられ、転び、泥まみれになってもがくこともある。
それでも、私は決めている。

私は、薔薇色の人生 La vie en Roseを生きると。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana




2018年6月11日月曜日

モニターレッスンを終えて

昨日6月10日、無事モニターレッスンを終えることが出来た。

まずはモニターさんになってくれた Miss Madeline
レッスンの場所を提供してくれた Miss Kitのお二人に感謝を申し上げたい。

レッスンの直前になって、マレーシア人のモニターさんで行うことを決めたので
賞味10日ほどで、レッスンの内容を全部英語で覚えなおす羽目になった。
とはいえ、全部完璧な英語で覚えるには時間が足りないため
要点だけ叩き込んで、あとはほぼ、ぶっつけ本番という荒業であった。


結局、どんなにスクリプトを完璧に覚えても
レッスンは生き物であり、その場で作り上げることが大切なので
要点だけ絞って叩き込んだのは正解だった。



今回が初めて、人様の身体を拝見し修正をかけることをしたが、
モニターさんは若い女性であったが、身体の癖というのは
年齢に関係なくあるということを実感した。
しかし、若いだけあって何度か修正をかけると
素直に身体が正しいポジションを取ってくるのには感動した。

終わった後、「こんなにハードだとは思わなかったわ。」
という感想を、真っ先にいただいた。(笑)
「でも、始める前と後では、身体の感覚が違うの。バランスが取りやすくなった。」
と仰っていただき、まずは少しでもレッスンが身体に入ったようだと
胸をなでおろした。

昨夜は、とにかくやり切っただけで、エネルギーを完全燃焼してしまい
帰宅してから倒れこむように寝ていた。

録画したビデオもこれから見直すので、きっと修正点が山盛りだろうと思う。




兎にも角にも、何とかモニターレッスンを終えて、清清しい気持ちである。
レッスン前日、場のセッティングを終えた時点で、師匠に写真を添えてメールをしたが
「愛に溢れた空間」とのお言葉をいただいた。
もしそうだとしたら、それは私だけではなく、家族、協力してくれた方
応援のメッセージを下さった美しき同期生
丁寧に質問に答えてくださった上に、色々お心遣いいただいた美しき先輩
愛を持って指導してくれた師匠
全ての方の愛が凝縮していたからだと思う。


未熟ながら、大変貴重な経験をさせていただいたことに
心から感謝を申し上げる。

ありがとうございました。


マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana






2018年6月7日木曜日

ラマダンブッフェへ

先週の土曜日は、家族で友人が勤務するホテルのラマダンブッフェに行った。
ラマダンもあと1週間。ラストスパートである。

私は健康上の理由から、今は断食をしないが
マレーシアに来て15年くらいは毎年断食をしていた。
日中食事が出来ないのは大変でしょう。と言われるが
実は、食べないのは胃が小さくなるので意外と耐えられるものだ。
水分が摂れない事と、生活リズムが代わるので
睡眠が細切れになりやすい事のほうが、ずっと堪える。


ラマダンの時期、レストランやホテルではラマダンブッフェが大盛況となる。
マレーシアの伝統料理や田舎料理が主なメニューで
最近では、羊の丸焼きバーベキューやアラブ風料理も人気がある。






マレー系マレーシア人(マレー人)は基本、大勢で食事をするのが大好きなので
どのブッフェも、賑やかに断食解除をするマレー人グループで満席である。


クアラルンプールの断食解除時間は夜7時半前後。
レストランにはこの時間より前に到着するが
当然、断食解除の合図があるまでは飲食できない。

ブッフェカウンターから食べ物、飲み物を取って来て目の前に置き
そのまま時間が来るまでじっと待つ。
まさに「おあずけ」状態である。(笑)

そして7時20分頃、夕刻の礼拝のアザーン(呼びかけ)が流れると同時に
一斉に飲食開始となる。
コップ一杯の水が、身体に沁みわたる瞬間だ。

       



ラマダンの時期、お腹が空いて何も出来ないのでは?と思われるかもしれないが
実はラマダンは1年で最も消費活動が活発になる時期なのだ。
日々の食べ物も消費量は勿論のこと、ラマダン明けの祝祭日に向けて
晴れ着やご馳走、お菓子の用意をせねばならず
カーテンやインテリアを替える人もいる。

家庭の主婦も、お菓子作りや裁縫が得意な方は
この時期スモールビジネスをして稼いでいる。

少し前の、日本のお正月前のような活気が、最高潮に盛り上がるラマダン最終週。
私の朝4時半起きの朝食準備も、ラストスパートとなる。






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