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2018年9月30日日曜日

子育て終了のゴング

次男の通う高校で、co-curriculumのイベントがあり
久しぶりに学校を訪問した。

co-cueeiculumとは、日本ではあまりお馴染みがないかもしれないが
強いて言えば必須のクラブ活動とでも言えば良いだろうか。
次男の学校は男子校なので
男子高校生の若さに少々圧倒されながら
若いっていいな、と羨ましく思った。

いつも見ているわが子とは言え、家の顔と学校での顔はやはり違う。
そっと笑いを堪えながら、無事大きくなってくれたねと
次男に対して、感謝の気持ちが湧き上がってきた。


彼は今年高校3年生。
来年大学に進学すれば、次男も兄同様に寮生活をするかもしれない。
そうすれば、家に残るのは娘だけになる。
その娘も、来年は中学生。
進学する中学校によっては、寮生活の可能性もあり
突如として、「子育て終了」がリアリティを帯びてきた。



子供が小さい頃は、一体いつ子育てが終わるのだろうと
思ったこともあった。
フルタイムで働き出してからは、3人の子供と仕事に追われて
数年前に自分が何をしていたか、覚えていないほど
毎日が忙しかった気がする。

あの頃、子育てとは永遠に続くようにも思えたが
高校へ進学した頃から先は、あっという間に時間がたち
気が付けば「子育て終了」のゴールが見えてきた。




子供たちを全身全霊で愛し、育てる。
素晴らしいことであるが、
子育て「だけ」が自分の一番の生きがいになっては
子供が巣立った後に抜け殻になってしまう。
いわゆる、Empty nest syndorom(空の巣症候群)である。


子供はいつか巣立ち、親は子供より早くこの世を去る。
例外はあるとは言え、これが自然の摂理なのだから
たとえ子供が小さくても、母親は自分のやりたいことを貫いて欲しいと思う。
子供が小さくて、しかも何人もいる場合は
自分の時間など無いかもしれない。
それでも、10分でも20分でも
時間を自分のために取っていただきたい。

子育てが終わったらやろうと思っていることがあるなら、
子育てが終わってから、ではなく
今からその時に向けて、少しずつ行動していくことが大切だと思う。


幸いなことに、私は子供たちが巣立っていくこのタイミングで
ハイヒールコーチになることが出来た。
そのおかげで、子供たちが全員巣立った後の人生が
楽しみで仕方が無い。

これからの私の人生は、美しくなりたい全ての女性のお役に立つこと。
そこに残りの人生と命と情熱を注いでいきたい。
年齢に関係なく。国籍や職業、全て関係なしに
ただ1点、「美しく歩きたい」と思う方のお役に立ちたい。
ハイヒールの哲学に出会わなかったら
こんな事は思いもしなかっただろうし、それこそ
Empty nestに陥っていたかもしれない。

これもまた、ハイヒールのマジックのひとつである。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana





















2018年6月23日土曜日

Happy Birthday Marina!

日付が変わってしまったが、6月22日は娘の誕生日であった。
12歳になった。

彼女は二人の男の子の後に授かった、待望の女の子であった。
骨盤の関係上、普通分娩が難しい私は、上二人を帝王切開で出産した。
娘の出産前に、担当の産婦人科医の先生に
帝王切開は何人まで出産可能かと尋ねた。
先生は、「普通は3人と言われているけど、個人差がある。世界記録は13人よ。」と
笑いながら仰った。
世界記録に挑戦する気は更々無かったので、子供は3人で充分であり
娘を帝王切開で出産するついでに、卵管を縛る手術もしてもらうことにした。


次男の時に帝王切開に立ち会った夫は、一度で懲りたようで(笑)
娘の出産の時は私一人で、下半身麻酔による出産であった。
意識がありながらお腹を開けられるという経験は二度目だったので
不安や緊張は全くなかった。

午後3時過ぎ、無事に娘が取り上げられ、それから卵管を縛る手術が行われた。
実はこれが、赤ちゃんを取り出すよりも大変だった。
いや、大変ではなかったが、卵管を縛っていたのか
グイグイと一箇所をずっと引っ張られたのが、とても不快だった。
例えると、髪の毛を一掴み、ずっとグイグイと引っ張られているような感覚である。

あまりにいつまでもグイグイやられるので、思わず
「先生、まだですか?」と聞いてしまったほどだ。
後で冷静に考えると、お腹をパックリと開けられながら
「まだ終わらないのか」と聞く患者も珍しいだろうと
その光景を想像して、思わず笑ってしまった。


娘が生まれてからの12年は
ジェットコースターのような波乱万丈の日々だった。
それは、夫が急にサウジアラビアに赴任になり、数年間子供3人と私だけが
マレーシアで生活することになったからだ。

その上、私もマレーシアに移住して以来、始めてフルタイムで働くことになり
待望の女の子が生まれたにも関わらず、娘は生後8ヶ月で保育園に預けられることになった。
長男小学4年生、次男2年生、それに赤ちゃんだった娘。
この3人を抱え、フルタイムで仕事をし、正直どうやって乗り越えてきたのか
あまり記憶が無い。
それくらい怒涛の日々だった。


あの日々を乗り越えてこられたのは、何よりも子供たちに支えられてきたからだ。
父親代わりをしてくれた長男
ひょうきんで家族間の潤滑油役をしてくれた次男
娘は兄二人に可愛がられたおかげか、素直で明るい女の子になった。


勉強はいまひとつ好きでないようだが、イラストを描いたり踊ったりすることが好きで
動物が好き。
彼女の美点は、素直で真っ直ぐなところと、その優しさだと思っている。
そして時々、ドキッとするような、本質を突いたことを言う。
気が付けば、娘のほうが母親のようだと思うことが多々あり
魂年齢は彼女のほうがずっと大人なのだろうと感じる。


私は子供の頃、母親にベタベタしたこともなければ
あまり喧嘩したこともなかった。
だが、娘は好きも嫌いも全力で私にぶつけてくる。
私と娘は、大好きとハグして、キスしてベタベタすることもあれば
真正面から大バトルをすることもある。
そうすることで、親と子の関わり方を教えてくれる娘。
娘は私のメンターであり、ガイドであり、ガーディアンなのだ。
私は、彼女には決して敵わないなと思う。


ママ大好き、ずーっとママと一緒にいる。
そんな嬉しいことを言ってくれる娘だが
私の役割は、彼女が一人の自立した女性として
自分の人生を生きていけるよう応援すること。
時が来たら、ここから巣立っていきなさいと手を離すことを決めている。

私は、子供たちの世話をかいがいしくするタイプではない。
そういう意味では良い母親ではないし、むしろ変わった母だろうと思う。
それでも、子供たちを愛していることは間違いない。

彼女がどんな大人になり、どんな職業につき
どんな男性と出会うのか


私はそんな彼女を見守り、心から応援してゆく。
私がこの人生を終えるまでずっと。

Happy Birthday Marina!



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana







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