2018年8月5日日曜日

数字ではなくライン

「nanaさんの脚はアスリート脚ですね。」


現在、プレタポルテレッスンを受講してくださっている
お客様からいただいたお言葉である。

そうなんです。と笑って返したが
実はこの脚が、私の長年のコンプレックスだった。


私の身体は父親似で、がっちりと筋肉質である。
筋肉が発達しやすく、筋がしっかりと見える身体だ。

「スポーツ得意そうですね。」
「毎日走ってるんですか。」
「週何回ジムに行ってますか。」

こんなお言葉をよくいただくがが
スポーツはどちらかと言えば、水泳以外は苦手だし
走るのは大嫌いだし
ジムはもう何年も行ってない。

そう答えると、ほとんどの方が驚かれ
「引き締まってるから、毎日ジム行ってるのかと思いました。」
などど仰る。




今は若い頃に比べて脂肪が落ちたため、引き締まって見えるが
若い頃は脂肪もあり
元々の筋肉質と合わさって、かなり体格が良く見えた。

特に脚はふくらばぎが非常に発達しており
いわゆる「ししゃも脚」であったし
腿も太く、ガチガチの筋肉で
逞しいことこの上無かった。


私はこの脚が嫌いで嫌いで
何故こんな脚なんだろう。
どうしてもっと脚を細く産んでくれなかったかと
親を恨みもした(笑)

10代の半ばから20歳くらいまでは、脚を隠すために
ズルっとしたスカートしか履かず
ミニスカートなどとんでもなかった。

ジーンズを履こうとすると、必ずふくらはぎのところでひっかかり
それ以上ジーンズが上がらない、という悲しい思いをするため
ジーンズは絶対に避けていた。
後々、ジーンズも履くようになるのだが
それは、膝が破れたブカブカのメンズを
ウエストをギュっとベルトで閉めて履いていたのである。


何とか脚が細くならないか、と
あらゆる方法を試みたが、ガッチリ脚は全く細くならず
胸から痩せてゆくという、これまた悲しい結果にしかならなかった。

そしてハイヒールを履くと、太いふくらはぎがムキッとなるため
ハイヒールは似合わない、履けないと思っていたのだ。


そんな私が、今では10センチのハイヒールを履き
堂々と膝上のスカートを着用している。
しかもハイヒールコーチとして、人様に歩きを教えているとは
人間とは、どこでどんな変化が待ち受けているか
本当に分からないものである。




多くの方が間違った思い込みをしているのだが
脚は、細ければ良いのではない。
太い脚だからダメなのでもない。

太い細いとか、計った数字ではなく、
見た目のラインが重要なのだ。
多少実寸が太くても、ラインが整っていれば
ゴージャスでグラマラスな脚になる。



ハイヒールを日常的に履くようになって
脚のラインが変わった。
つくべき所に筋肉が付き
括れるべきところが括れてきたため
メリハリがあって、グッと引き締まった脚に見えるのだ。

実は実寸はしっかりあるのだが、今では自分の脚が
「なかなか悪くない。」と思える。
そう思えるようになって、膝上の服も堂々と着られるようになった。



長年のコンプレックスが いつの間にか消えていた。
人生で初めて、自分の脚が大切に思えるようになったのだ。
たかが脚。でも、コンプレックスを抱える人間にとっては
自分の脚がとんでもなく恥ずかしく、人目に晒したくないのだ。

そのコンプレックスが消えることで
どれほど大きな自信が齎されることか。
着たかった服が着られるようになり
人前で堂々と脚を出して歩ける。
それは、人生を変えるほどの大きな自信に繋がると
私自身が身を持って経験している。


私の脚はスポーティで
引き締まっていて、アスリートのような脚。
今では、私らしいこの脚が大好きだ。
もっと大切にしてあげようと思うし
もっと美しくなると思っている。






脚にコンプレックスがある方
何をしても痩せない、ガチガチ脚でお悩みの方は
ハイヒールに足を入れてみることをお勧めする。
脚のラインは、必ず変わる。




マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana


















































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