ネットのニュースで 連日の日本の酷暑ぶりを読むと
日本はもう、熱帯の仲間入りをしたのではないかと思う。
特に今年の酷暑は異常で
40度を記録した地域があるなど、まるでインドのようだと思った。
マレーシアは赤道直下にあるので
さぞかし暑いだろうと思われるだろうが
この10年ほどは、日本の夏のほうがマレーシアよりずっと暑い。
お盆の時期に遊びに来る友人達が
「マレーシアのほうが涼しい。」と 驚くほどだ。
紫外線は強烈だが、日陰に入ると意外と涼しく
夜になると汗が出ない程度まで気温が下がる。
雨でも降れば尚更で、エアコンなしで十分過ごせる。
マレーシアに住んでいると
heatyとcoolingという言葉を良く聞く。
英単語のようだが、正式な英語ではなく
多分欧米の方にheatyと言っても、あまり通じない。
英語から単語を引っ張ってきたマレーシア語というのが
妥当だろう。
ではheatyとcoolingとは何かと言うと
熱性のものと冷性のもの、という意味だ。
主に食べ物のことを指し
食べると身体が熱くなるものと冷えるものに分けられる。
heatyな食べ物は
辛いもの、刺激物、渋みが強いお茶、コーヒー
アルコール類。牛肉、羊肉
そして、何と言ってもドリアン。
果物の王様と呼ばれるドリアンは、特に身体の熱が上がりやすく
heatyな食べ物の代表である。
ドリアンを食べ過ぎると熱が出ると言われ
アルコールと一緒に食べるのは厳禁である。
マレーシア人は、ドリアンとアルコールを一緒に食べると
身体の熱が上がりすぎて死ぬ、と固く信じている。
coolongな食べ物は身体の熱を下げるもので
メロン、すいか、冬瓜、龍眼、漢方の菊花茶、仙草などが代表である。
ココナッツの実に入っているココナッツウォーターも
代表的なcoolingで、ココナッツオイルもcoolongである。
熱があるときは、ココナッツオイルで頭皮をマッサージし
ココナッツウォーターを飲むと、早く熱が下がる。
特に水疱瘡に良く効き、水疱瘡の痕が残らず
きれいに治ると言われている。
heatyとcoolongの由来がどこなのかは謎だが
おそらく中華系の移民と共に、漢方の食養生が入ってきて
各民族に浸透したのではないかと思われる。
この他にも、マレー系はマレー系の
食べ物に関する言い伝えがあり
インド系はアーユルヴェーダの食養生を実践していたりする。
いずれ少しずつご紹介できればと思う。
マレーシアより暑い酷暑の日本
お勧めの食品はスイカと龍眼だ。
スイカは身体の熱を取り、必要なミネラル補給が出来るので
下手なスポーツ飲料よりずっと良い。
龍眼は日本でも、干したドライ龍眼がネットで入手可能なので
ぜひお試しいただきたいと思う。
ドライフルーツのようにそのまま食べても良いし
水から煮て、蜂蜜などを加えて飲み物にしても良い。
紅茶を入れる時に、数粒加えるのも美味しいし、
甘露煮にしても良い。
補血、滋養作用、疲労回復作用があるので
特に女性にお勧めする食品なのである。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
中国語で「龍眼」
マレー語では「mata kucing(マタクチン:猫の目)」
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