昨日、5月15日は次男の誕生日だった。
2001年生まれ。17歳になった。
長男の出産時の反省から、次男の時は最初から手術と決め
下半身麻酔の帝王切開による出産だった。
マレーシアでは、帝王切開でも下半身麻酔なら
夫の立会いが許可される。
途中までは元気に実況中継をしていた夫だったが
いざ赤ちゃんが取り出されたところで貧血を起こし、ぐったりとしていた。
先生が「Good Boy!」と言いながら赤ちゃんを胸の上に置いてくれた時
胸の上でグニュグニュと動く赤ちゃんの温かさに
感動しながらも
『マーケットでいつも買っている、捌きたての丸ごと鶏と同じくらいの大きさだな。』
と思ったことは、次男には内緒である。
今思い返すと、私以上に次男の面倒を見てくれたのは長男だった。
次男はお兄ちゃん子で、長男の行く所どこにでもついて行き
長男のする事は何でも真似をしていた。
お兄ちゃんがサッカーをすれば、同じサッカークラブに入り
同じ中学、高校に進学し
いつもお兄ちゃんの背中を見ていた次男。
この子は一体、何が好きなのだろうと思っていたが
中学3年くらいで、ようやく個性が出てきた。
音楽が好きで、独学でアコースティックギターとベースギターを弾き
MarvelのヒーローものやStar Warsが好きで、コツコツとコレクションを増やし
好きな小説のシリーズも少しずつ買い集めているようだ。
昔、押入れいっぱいのロック雑誌を持っていた私が、
「そのオタクの血はママ譲りだね。」と言うと
物凄く嫌な顔をするのだが、間違いなく私の血を引いている。(笑)
つい最近、次男がボソッと
「SPM(高校最終学年の統一試験)が終わったら、○○のコースに行きたい。」
と漏らした。
私は、彼が初めて、自分の将来について意思表示をしてくれたのが
とても嬉しかった。
私がいつも、子供たちに言っていること。
「どんな勉強をしてもいい。
人を傷つけたり、犯罪に絡むのでなければ、どんな仕事についてもいい。
けれど自分が情熱と誇りを持てる仕事をしなさい。
情熱と誇りが持てるなら、どんな仕事でもいいし
世界のどこに住んでもいい。
マレーシアにこだわる必要は無い。
チャンスを掴んで、世界に出て行きなさい。
ママに会いたくなったら、会いにくればいいから。」
2番目の子というのは、常に上と下に挟まれて
なかなか大変なポジションだ。
次男も無意識に、人の調整役を買って出ていると思う。
それは彼の長所であり、人を介して色々なラッキーや助けを得ている部分はある。
その反面、人を優先してばかりの面があり
あなたはどうなの?どうしたいの?と聞くこともしばしばだ。
家族の中で、潤滑油の役目を担ってくれている次男。
その優しさはそのままに、自分を優先することの大事さに目覚め、
人生をしっかりと切り開いていって欲しいと心から願う。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
2006年 ケダー州の親戚宅にて
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