2018年2月23日金曜日

声の哲学と秘密兵器

今日のコンサルティングで、ストレッチ実践編の2が終わった。
修正点はいくつかあったが、何とか無事終了し、本当にほっとした。

嬉しかったのは、師匠に「間が取れるようになってきましたね。」と言われたことだ。
1回目の実践の時は、声が上ずり、間など取る余裕もなく、
アタフタと終わってしまった。
今回は、改善点はまだまだあるが、以前よりは大分ましになったかなと思う。


実際のところ、声の哲学を学んで、少しずつ声のトーンを落とせるようになってきたが、
間の取り方、強調の仕方などはまだまだである。
コンサルティングの座学では、自分のBlogを読み上げて練習をするが、
自分のBlogでは文章にパワーが足りないと感じていた。

そこで、声のトレーニングに秘密兵器を投入することにした。
その秘密兵器とは


「朗読」


以前にも書いたが、私は日本語は美しい言語だと思っている。
だが、日本語の特徴として、口をあまり動かさずに発音できること、
抑揚があまり無く、平坦に聞こえやすい事などがある。
これらの特徴と声のトーンのせいで、残念ながら薄っぺらく聞こえやすいことも、
また事実である。

声に深みを持たせ、間を取る練習をするには、
まず、美しい力を持っている日本語に触れることが必要だ。
なぜなら、日常の会話ではつい、勢いで喋ってしまい、
トーンや間を意識することが難しいからだ。
「照れ」も間を取る意識の邪魔をする。
そこで朗読を活用しようと思い立った訳だ。

自分の声に力が足りなければ、美しい言霊の力を借りるしかない。
では、どんな文章を選ぶか。


これはあくまでも私の場合だが、私が家の蔵書から私が選んだのは、

三島由紀夫
辻邦生
澁澤龍彦

この三氏の小説。

この三氏の文章は、私にとって
「美しい日本語で書かれた珠玉の文章」なのである。

美しい文章を朗読することは、照れることなく、
声のトレーニングをするのに最適だと思う。

ページをぱっと開いて、目に付いた箇所を数行、声に出して読んでみる。
美しい日本語はとても力があるため、
最初は自分の声が言葉の持つ力に全く追いつかず、違和感を感じるだろう。
だが声のトーンや間、抑揚に注意をしながら何度か繰り返すうちに、
だんだん照れや違和感が薄れてくる。

次第に美しい日本語が、自分の中に浸透してゆくのを感じ、
いつの間にか声の大きさが大きく、抑揚をたっぷり付けて読めるようになっている。
これは、ダラダラやるより、一日にほんの10分でも、集中してやるのが良い。
私は朗読を取り入れてから、声の哲学で学んだ発声をするのに照れがなくなった。

不思議なことに、仕事でも何か案内をすると、
「ご丁寧にありがとうございます。」
と言われることが多くなった。
案内している内容は、以前と全く変っていないのに、である。
声の哲学と秘密兵器の効果あり、と一人ほくそ笑んでいる。



興味のある方は、ぜひお好きな作家の作品でお試しいただきたい。
コツは、あまり軽い文体ではなくい作品を選ぶこと。である。


マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana












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