2018年1月21日日曜日

背中の美しさ

土曜日に鍼灸院に行ってきた。

トラブルが起きた時にはで書いた、頭に針が1本残ったままだった、
例の鍼灸院である。

今回は鍼はせず、漢方薬をもらうのが目的だった。
漢方薬は2年くらい飲んでいて、毎回先生の問診を受け、
身体に必要な漢方薬を処方してもらっている。

問診の時に、12月と1月は風邪が長引いて体調が悪かったと言うと、
カッピングをしていきなさいと言われたので、やってもらった。

カッピングは「吸い玉」とも言い、
ガラス製のカップを皮膚に押し当ててポンプで中の空気を抜き、
真空状態にして、身体の中にある悪い血を皮膚表面に集める中国の療法だ。

血行が良くなる、デトックスなどの効果があるのだが、
唯一の難点は、背中にカップの跡が残ること。
悪い血が滞っているところほど、色が濃い跡になる。
1週間ほどで消えるのだが、知らない人はギョッとするほど、
ドス黒い跡が背中にくっきりと現れる。

興味がある方は「吸い玉 カッピング」で検索してみていただきたい。

私も、背中の中央から肩にかけて、カッピングの跡がくっきりと出来てしまい、
しばらく背中の開いた服は着られない状態だ。


前置きが長くなったが、今日書きたかったのは背中の美しさについて。

私たちはつい、正面から見た時のことばかり意識しがちだ。
しかし、実はそれ以上に気をつけなければいけないのは、
後ろと横からの姿。

自分で見えないので、つい意識が疎かになってしまうが、
最も生活感や年齢が出やすいのが背中なのだ。
私など、スナップ写真に偶然自分の後姿が映っていて、
あまりに老け感たっぷりの背中に、ガックリきたことが何度もある。


肩の位置、肩甲骨の収まり具合、
脂肪の付きかた。背筋の状態。
気をつけるべき点はたくさんある。

特に日本人女性は、筋力が弱いこともあり、
背中も薄くぺったりしてる方が本当に多い。
背中が薄すぎると、貧相に見えてしまう。


以前、マレーシアでひとりだけ、背中の美しい日本人女性を見たことがある。
その方はピアニストで、ペトロナスマレーシア交響楽団の演奏会で
ピアノを弾いていらした。


彼女は背中が大きく開いたドレスを美しく着こなしていて、
私は彼女の、美しい背中から目が離せなかった。
日本人女性には珍しく、しなやかな筋肉がある背中。
演奏中私の席から、その方の背筋の動きがよく見えて、
なるほど、ピアニストというのは、
実は背中が、とても重要なのだろうなと思ったものだ。


背中で語るのは、男性と思われがちだが、
私は女性こそ、背中で語って欲しいと思っている。
たとえ顔は見えなくても、後姿が美しければそれだけで、
きっと素敵な女性なのだろうなと思わせることが出来るからだ。

後姿でさえ、はっとするような美しさを放つ女性。

そんな女性を目指したい。



マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
nana











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