2018年1月27日土曜日

欲しいものを欲しい、という大切さ

昨日は通訳の仕事で、日本から来たクライアントと一日外回りをしていた。
終日移動だったので、体力的にも疲れたが、
クライアントのアテンドで神経を使ったらしく、
帰宅してから倒れこむように横になり、そのまま眠ってしまった。

今日も疲れが残っていたのか、午前中はダンスのレッスンに行き、
午後は昼寝に充てて、ようやく動き出したのは夕方近くであった。



こちらの写真は、昨日の訪問先のひとつ。
ローカルの中華系ビジネスマンが経営するチャイニーズレストランで
いただいた一品。
実は、特別な縁起物で、旧正月の時期しか食べられず、
しかもマレーシアとシンガポールにしかないお料理である。







魚生 と書いて、イーサン と読む。
その名の通り、中華料理には珍しく、刺身が入っている。

なぜ魚かというと、「魚」は「余」という字と発音が同じなので、
「年年有魚(余)」つまり、毎年余るほどお金が入ってくる。という
縁起を担いでいるのだ。

魚の他に、野菜の千切り、くらげ、ピーナッツ、ポメロ(ザボン)、
パクチーなどの食材をプラムソースをかけてごちゃ混ぜにする、
「大変縁起の良い和え物」なのである。



この魚生、いただく前にちょっとした儀式(?)をする。
菜箸のように長い箸を全員で突っ込んでから、
捞起!(ローヘイ!)
と掛け声をかけて、一斉に高くすくい上げるようにして混ぜる。
ローヘイ、はすくい上げるの意味で、魚を取るときに網を投げるように、
福を呼び寄せるという意味があるそうだ。


更に、まぜながら、願い事を言うと良い。
「商売繁盛!」「健康長寿!」「良縁!」「美貌!」
などなど、全員が口々に願い事を言いながら(叫びながら)なので、
魚生を食べる時は賑やかなこと、この上ない。

当然、混ぜ終わった後はぐちゃぐちゃなのだが、
こうして皆の願いがたっぷり込められた魚生をいただいて、
新しい年の幸福と繁栄を祈るのだ。




中華系の方は元々声が大きいのだが、こう言う時は特に声が大きく、
誰も遠慮する人はいない(笑)

欲しいもの、願うものをはっきりと言うことに、全く躊躇がない。
欲しいものは?と聞かれれば、例えばお金が欲しければ
「お金!!!」
と、キッパリとした答えが返ってくるので、非常に分かりやすい。(笑)


「願いごとをはっきり言うのが魚生のマナーですから、
何でも遠慮せずどうぞ。」
と日本人クライアントには伝えたが、
それでも皆さん、若干腰が引けていたようである。(笑)
せっかくの機会なので、「事業成功!」とか「商談成立!」
とでも叫べば良いのに、とおせっかいな事を思ってしまった。



時々歯がゆくなるのは、日本人はせっかく良いものを持っているのに、
アピールが下手で、相手に伝わりにくい。
謙譲の精神は大変素晴らしいのだが、相手を立てることと、
アピールをしないことは全く別だと思う。
黙っていては、どんなに素晴らしいものを持っていても、
誰も分かってはくれないのだ。

欲しいものも同じ。
「本当は○○が欲しいけど、でも…」
「こんな事言ったら、おかしいと思われるかもしれないけど…」
などと、奥歯に物が挟まったような言い方をしていては、
欲しいものは得られない。



決して日本人を批判しているのではない。
外国人の真似をすることを薦めているのでもない。
私は、日本人であることを誇りに思っている。
だからこそ、もっと世界で日本人が活躍し、
日本の物が正当に評価されて欲しいと、心から願っている。
そのためには、私たちひとりひとりのマインドが非常に重要なのだから。

日本人の勤勉さ、研究熱心さ、応用力、モラルの高さ。
これらは長所として残し、更に世界で通用するだけの
コミュニケーション力、プレゼンテーション力、アピール力を
ぜひ養って欲しいと思う。



さて、話を魚生に戻すが、
私も遠慮なく願い事を叫ばせていただき、
しかも訪問先の会長手ずから、私のお皿に魚生を取り分けていただいた。
これは幸先が良いぞ、と勝手に解釈し、
私の願い事は必ず叶うに違いないと思っている。





マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana









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