つい先週のことだ。
職場で、ふとすれ違った他部署の女性の足元に、
強烈に視線を奪われた。
ほんの一瞬だけ、視界をよぎった足の甲。
黒のパンプスのシルエットがなんとも言えず美しかった。
はっとして振り返った時、飛び込んで来たのは鮮やかなレッドソール。
ルブタンのパンプス。
あの、美しい足の甲の印象は、間違いではなかったのだ。
残念ながらマレーシアには、ルブタンのブティックが無い。
シンガポールか、日本で購入されたのだろう、黒と赤のコントラストが美しい
クラシックタイプのハイヒールだった。
その女性は若き才媛で、いつもパンプスを履いている。
レッドソールもお似合いであったが、ただひとつ残念だったのは、やはり歩き方だ。
歩幅が広く、しっかりとヒールから着地しており、
遠ざかる足音がカツカツ、パタパタと響いていた。
その音を聞きながら、ルブタンのヒールが…!
と、冷や冷やしたのは言うまでもない。
膝の隙間、腕の振りなど、全てがコンサルティングで挙げられる、
クライアントの癖の見本のようであった。
ご自身が知らぬ間に、こんなに観察してしまって申し訳無いのだが、
彼女の歩きが、典型的なハイヒールでの歩きなのだろうと
見本を見せていただいた思いであった。
かく言う私は、まだまだ修行中であり、
目指す美しい歩きには程遠い。
しかし、気をつけるべきポイントを全て、網羅した彼女の歩きを見せていただいて、
ますます、正しく美しい歩きの必要性を痛感したのであった。
何よりも、せっかく美しい靴を履いているのだから、
靴にふさわしい歩きをしてあげなければ、靴が可哀想だ。
もしも彼女が、正しい歩き方を習得し、エレガントに美しく歩いたとしたら、
その姿はビジネスにおいて、計り知れない威力を発揮するだろうと確信したひと時であった。
それは彼女だけでなく、全ての女性が身に着けることが出来る、
大いなる可能性なのだ。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
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