ハイヒールの哲学を学び始めてから、エレガンスとは?と自分に問いかける機会が増えた。
私がイメージするエレガンスとは、美しさ、優しさ、知性、勇気、強さ、誠実さ、それらが内側から溢れてくること。
そして堂々と、かつ優雅であること。
ところが私ときたら、地がかなりの鉄砲玉気質で、忙しないことこの上ない。
イメージと現実の自分のギャップがかけ離れすぎていて、
時折真剣に、エレガンスを補給するサプリがあれば良いのに、と思うほどだ。
サプリは冗談として、
エレガンスとは、付け焼刃では決して醸し出されないものだが、
そこで重要なのが、「間」である。
外見をどんなに美しくしようと、話し方、歩き方、動作の全てに「間」が無ければ、
エレガンスは存在しない。
この「間」を取るというのが、非常に難しい。
特に、私たちは忙しい日常生活の中で、ついバタバタしがちだ。
では、忙しい中でもエレガンスを忘れずにいるには、どうしたら良いのか。
私は、忙しい時こそ一拍置くことを心がけること。
それから俯瞰して物事を見る意識をもつこと。
この二つではないかと思う。
私たちの日常は、本当に様々なことが日々起こっており、
綺麗事だけでは済まず、腹も立てば焦りもする。
そこで起きた事象、あるいは関係する人に対して、
脊髄反射的にいちいち反応すると、
あっという間に事象に巻き込まれてしまうのだ。
だが、一拍置いてみることで、冷静さを取り戻すことが出来る。
そして自分に問いかけてみる。
それは美しいか
それはエレガンスであるか
Noであれば、その行動や思考は止め、Yesになる行動、思考をすれば良い。
エレガンスとは、一朝一夕に身に付くものではなく、
日々の意識と行動が深く身体に染み込んだものが、醸し出されてくるのだと思う。
エレガンスな女性とは、いちいち意識しなくとも、
既に自然と俯瞰し、行動やしぐさがゆったりと丁寧に出来ている女性なのだろう。
それからハイヒールも、エレガンスを忘れないための重要なツールである。
ハイヒールを履いていると、忙しさに流されている時は、
身体の痛みとなって出てくるので、すぐに分かる。
ハイヒールで違和感のあるような身体の使い方をしている時は、
大抵忙しくバタバタしている時だからだ。
そうなると、「今、忙しさに流されている。」と嫌が応でも分かるので、
修正せざるを得ない。
ハイヒールは、あらゆるところで修正点を指摘してくれる、
厳しくも有難いアイテムなのだ。
マレーシア クアラルンプールより愛を込めて
Nana
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